みつとみ としろうみつとみ 俊郎
- 肩書き
- 音楽家
- 出身・ゆかりの地
- 東京都
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音楽家のミツトミ俊郎さんの講演では、「音楽は介護を救う」と題し、介護する側される側の意識の違い、心の距離を縮める方法、日常の音楽的リズムについて解説。脳卒中の妻の介護で行った音楽リハビリ体験から「音楽がいかに介護を救う」のか実体験を基にお話しして頂けます。
プロフィール
青山学院大学仏文科卒。南イリノイ大学音楽学部卒。ミシガン州立大学音楽学部大学院卒(音楽修士)。
ランシング交響楽団フルート奏者。スタジオミュージシャンとして数々のレコーディングに参加。
白石かず子、吉増剛造らと日本と米国で詩人たちと即興演奏コラボを数多く行う。プロミス、ハウス食品、花王、大阪ガス、DHCなどのTV・CFの音楽、NHKラジオ、北日本放送、栃木放送などの放送局ジングル、『湾岸ミッドナイト』『そうかもしれない』などの映画音楽や『ファイナル・ファンタジー』などのゲ-ム音楽を多数作曲/アレンジする。
主な経歴
1993年 聖心女子大学の国語の入試問題に自著『オーケストラとは何か』が使われて以来、毎年、進研模試、昭和女子大学、徳島大学総合科学部、関西学院中等部、大谷中学校などの国語の入試問題として用いられ続けている。
1986年 ヤン富田、いとうせいこうらとラップのアルバム(『建設的』ポニーキャニオン)を制作。
1988年 メジャーデビューアルバム(『 STAND BY SATI E』)東芝EMI)をリリース。
1989年 6月 日本生産性本部で『演歌の歴史』についての講演。
2000年 NHKTVの子供番組『まちかどドレミ』で4年間音楽を担当。
2003年 12月早稲田大学理工学部で講演『音楽とテクノロジー』。
2005年 NHK子供TV番組『ニャンちゅうワールド放送局』の音楽を2年間担当。
2006年 テーマパーク<キッザニア>設立準備スタッフとして日本、メキシコを何度も往復しその設立に尽力する。
2007年 女性「女性支援」「子育て支援」をコンセプトに女性のプロ奏者ばかりで構成されるオーケストラ<フルムス>創設。
2009年 1月~2月 渋谷区生涯学習プログラムで「音楽と癒し」講演会&コンサート。
2012年 「音楽は介護を救う」をコンセプトに<ミュージックホーププロジェクト>創設。
2013年 10月 静岡県伊東市主催『音楽と認知症ケア』講演会。
2014年 3月 伊東市主催『音楽のちからとシナプソロジー』講演つきコンサート。
2014年 7月 新宿区エコギャラリー『音楽は介護を救う~みつとみ俊郎の語る認知症ケアと音楽』トークコンサート。
2014年 9月 伊東市で音楽による認知症対策の一環としての『音楽オレンジカフェ』をスタートさせる。
主な講演のテーマ
『音楽は介護を救う』
- 介護する側(superiority)と介護される側(inferiority)の決定的な違いを認識するところから介護はスタートする=どうやったら、「同じ目線」の介護ができるのか。多くの介護現場の「事故」はこの「上から目線」の介護意識が原因(現場のリスク管理)
- 現在多くの介護現場は、食事、排泄、入浴などテクニカルな作業に時間をとられ、介護が「人の心を救う」仕事であることを忘れている=人の心と心の「距離」を縮める有効な方法が、ことば以外の「非言語コミュニケーション」であることを意識しなければ介護の仕事はこなせない(現場の意識改革)
- 人の日常がいかに「音楽的」なリズムに支配されているか=行進、祭り、葬列、ワークソング、宗教、そして、かけ算、年号の記憶、円周率など、リズムには、人の記憶と行動を助ける働きと人間が抗い難い力がある。
- 認知症は、「受け答え」、つまり「コミュニケーション」のリズムがなくなってしまう一種のリズム障害とも考えられる=認知症の対策にこそ音楽が必要。
「音楽はコミュニケーションである」=NHKの子供番組を担当していた時の話、介護施設を200カ所以上回った体験話 - 音楽と介護の実際=脳卒中の妻の介護で行った音楽リハビリ、数百の介護施設で行った音楽サービス、認知症音楽カフェなどの体験等、みつとみ俊郎の体験したさまざまな事例から「音楽がいかに介護を救う」かの結論を導く