やなぎ じゅんや柳 淳也
- 肩書き
- 京都大学経営管理大学院特定助教
哲学的企業家研究寄附講座 - 出身・ゆかりの地
- 大阪府
この講師のここがおすすめ
自らがゲイでありながら、多様な性について自らの体験を交えながら、LGBTについてお話します。
プロフィール
大阪市立大学経営学研究科後期博士課程修了(経営学博士)。2014年に任意団体にじいろらいとを設立し、関西を中心にLGBTQに関する子ども向け授業や教員研修を実施。近年は、大学や企業でのダイバーシティ研修、自治体向けの職員研修などにも携わっている。大阪府立大学高等教育推進機構にて特認助教を務め、2022年より現職に至る。
専門は、クリティカル・マネジメント・スタディーズ。
単著に『揺さぶる経営学:LGBTQから問い直す企業の生産性』(中央経済社)、論文に「「クリティカル・マネジメント研究」(“Critical Management Studies”) の系統的レビュー」(2020, 共著, 『赤門マネジメントレビュー』)等がある。
主な講演のテーマ
1. LGBTについて~当事者から学ぶ~
2. ここにもゲイがいる ? LGBTを意識した組織活動
3. 子どもにも伝えたくなるLGBT基礎講座 ~ゲイカップルの視点で日常から法律のことまで~
カミングアウトの研究では多くの異性愛者の方が、もっと同性愛者の人のことを知りたいと感じながら「知る機会がない」「この質問聞いてよいのだろうか」というように、聞くのをためらっていることが分ってきました。
『にじいろらいと』では、統計的に処理をして、正確でわかりやすい情報を提供することを目標にしています。ただ、数字をみていてもわからないのが、ゲイの生活。
「偏見とかないよ」という人でも、よくよく聞いてみると、「でも、やっぱり理解できない」と言う人は少なくありません。社会的にゲイフレンドリーを装っていても、なんとなく腑に落ちていない人がいます。わからないから、だと思うのです。
セクシャル・マイノリティーの中には、隠して生きたい人、生きなければならない人も、たくさんいます。だからこそ、オープンリーゲイである柳淳也が、ゲイの生活を(それなりに)赤裸々に公開します。
聴講者の声
- 自分が直面してみないと深い理解はできないかもしれないが、新しい知識をもつことができた。今日の学びをたくさんの人に共有したい。もっとたくさんの人に聴いて考えてほしい、知って欲しいと思った。ありがとうございました。
- グループワーク有意義でした。時間の関係でお話されなかった性的嗜好の事も聞きたかったし、各グループ全部の意見や、柳さんの意見、考えもっと聞きたかった。NHK「昔話法廷」でもあったが、絵本やディズニーの問題点の視点もなかなか考えさせられる内容でした。物語を普通に受け入れず、おかしいところもあるという視点を持つことが大切ということに気づかされました。ありがとうございました。
- LGBTのトランスジェンダーについて理解できたこと。多様な理解→価値観を変えていく→できる(できると思っている)けれど、まだ変えられていないこともあると気づけた。法律、なかなか難しいんでしょうね。幸せに生きられる社会になればいいなと思っています。
- あなたは男ですか?女ですか?なぜそう思うか?の問いを考えながら自分にはまだまだ偏見があると思った。いろいろな人の背景も含めていい悪いではなく、多様性を認められるような人になりたいと思った。
- 自分を大切に他の人も大切に生きていきます。自分の”好き”を大切に。幸せの形はいろいろですね。
- 初めて同性愛者の方の話を聞いて、「しらゆきひめ」や「国語の本」にも色んな見方があるんだと驚きました。今まで他人事だと思って深く考えてきませんでしたが、視野を広げる良いきっかけになったと思います。
- LGBTの人が感じている様々なこと(困難に思っていること、戸惑っていること、生きにくさを感じていること、逆に素敵だと思っていること、現在の社会との関わり方や、これからの社会に望むことなど)具体的なことをもっと聞きたかった。
- 多様性について考えさせられました。一人一人が暮らしやすい社会をつくりたいと思います。
- 養護教諭です。担任を持たないので、子どもたち全員を長い目で見ることができます。そんな養護教諭だからこそ気づいてあげられる、伝えられることがあると感じています。まずは自分の価値観をほぐそうと思いました。(保健室に絵本を置きます)