講演会講師　浜田敬子さん　講演レポート・感想文

2025.12.10

企業の経営会議にて「なぜ組織にダイバーシティが必要なのか～リーダー層に女性を増やすには～」と題して、ジャーナリストの浜田敬子さんに講演していただきました。

講演の背景には、
・弊社役員・部長層58名中、女性管理職は2名のみ
・女性活躍推進のノウハウや知見を学びたい
・人口減少時代の組織経営と多様性の重要性を講演を通じて、マネジメント層に新たな視点の提供や、視野を広げてもらいたい

という主催者様の課題意識がありました。
浜田さんは、ダイバーシティは「社会貢献ではなく経営戦略」であり、女性活躍は企業の業績向上やイノベーション創出に直結する重要な要素であることを、国内外の事例を交えながら解説。さらに、日本は先進国でありながらジェンダーの分野では「後進国」とも言える現状、無意識の偏見（アンコンシャスバイアス）や男性中心の組織文化が、女性幹部登用の大きな壁になっていることも指摘されました。参加者は全員男性管理職という環境の中、制度整備だけでなく、組織文化の変革や管理職の意識改革こそが不可欠であるというメッセージは強く印象に残りました。

講演では、浜田さんのキャリア体験も紹介されました。
学生時代から憧れていた新聞記者として朝日新聞に入社したものの、わずか半年で「辞めたい」と感じた理由は、社内に女性幹部がおらず、自分の将来像が描けなかったこと。この体験は、女性幹部の存在が次世代のキャリア選択に与える影響の大きさを、非常に分かりやすく示すエピソードでした。また、女性管理職を育てるための「3K」も強調されました。
「機会を与えて」「期待して」「鍛える」
この3つを意識的に回していくことで、女性リーダーの育成が実現すると浜田さんは語っていました。

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