講演会講師 笠井信輔さん 講演レポート・感想文
市民を対象にした人権週間事業に、フリーアナウンサー 笠井信輔さんをお招きし講演会を開催しました。演題は「災害報道の裏側と人権」です。
平日にもかかわらずたくさんの方が会場に足を運ばれていました。
震災報道と人権
被災地の取材映像を流しながら話され、取材中、救助を手伝いたい思いを持ちながらも、被災地の状況や声をより多くの人へと届けることを優先したといいます。
また東日本大震災の津波の甚大な被害や報道は、今では人権に配慮し控えられる一方で、その恐ろしさを風化させないため、笠井さんは講演会や他の場を通じて震災の記憶を伝えています。震災の映像に涙を流される方もいらっしゃいました。
これからの震災支援では、これまで以上に一人ひとりに寄り添った支援が必要になってきています。避難所が最善とは限らず、特に高齢者や地方の住民には、プライバシーよりも絆を重視する人もいます。そして、訪日中の外国人を支援から排除することは絶対にできません。
震災から30年を迎えた今だからこそ、地域、家族で話し合い、まず自分たちで備える・準備することを考える大変よい機会になったすばらしい講演会でした。
聴講者からの感想
- 忘れかけていた災害のおそろしさを改めて感じた。備えが大切だが、いろいろ考えさせられとてもよかった。災害について取材のあり方の難しさも考えさせられました。
- テレビで見るだけでは伝わらない被災地での真実を聞き心が苦しくなるとともに、自分が被災者になるかもしれないということを改めて考えさせられました。亡くなった方にもきちんと人権はあるというのが特に印象深かったです。笠井さんの講演を聞いて自助・共助を大切にしていこうと思いました。
- 情熱あふれるすばらしい講演ありがとうございました。地域がやはりキーですね。外国人の方の対応を含め、もっと知っておかないといけないなと思いました。引き算の縁、足し算の縁、この言葉は震災に限らず日常生活にも多々あります。この言葉、折にふれて使わせていただきます。ありがとうございました。
- 講演が始まる前の待機中、笠井信輔さんが近くを通られた時にとてもフレンドリーに声をかけていただき、とてもうれしかったです。ホールに入る前の並んでいる時にも皆さんに話しかけられて、とてもお人柄がわかりました。
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笠井信輔さんは、がん闘病体験、命や家族、健康などをテーマとした講演会や、男女共同参画、子育てなど幅広い主催者、事業、講演会におすすめの講師です。ぜひ一度プロフィールをご覧ください。
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