講演会講師 青野浩美さん 講演レポート・感想文
京都府内の高校OG会が主催の合同例会で、青野浩美さんの講演会が開催されました。講演テーマは、「前例がなければ作ればいい」。
新(あたらし)真由美さんのピアノ伴奏によるトーク&コンサートです。
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会場は京都市内のホテルで約200名が参加
突然やってきた病
声楽家を目指す青野さんは23歳の時、原因不明の神経性難病を発症しました。手足が動かず、親の介護を受けなければ食事も、ベッドから起き上がることもできない―その日を境に生活は一変し、半年間の入院生活を余儀なくされました。 懸命のリハビリの甲斐もあって、食事もベッドからの寝起きも一人でできるようになり、車椅子での生活も可能になった青野さんは再び「歌いたい」という強い思いを抱きます。
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ニコニコ笑顔が印象的でした
更なる困難
しかし、更なる困難が待ち受けていました。無呼吸発作に見舞われるようになったのです。突然起こる発作で入退院をを繰り返した青野さんに、医師は「気管切開をしなければ命の保証ができない」と告げます。しかし、気管切開をすることは「声」を失うことになる。葛藤で手術に踏み切れない中、命と声を天秤にかけていることを友人に叱責された青野さんは手術を決意。医師と何時間も話し合いを重ね、スピーチカニューレという医療機器を使えば声が出る可能性があることを知ります。
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声帯とスピーチカニューレの関係を説明中
前例がなければ作ればいい
ただし、「話すことはできたとしても、歌手活動は無理でしょう。そんな前例は聞いたことがありません」というのが医師の判断でした。私だったらここで諦めてしまうかもしれません。しかし、自身の障がいと向き合い、家族や支援者に支えられながら、夢を諦めずにいた青野さんは思ったそうです。「よかった!歌おうと思った人がいないというだけで、不可能と言われた訳ではない。前例がなければ作ればいいんだ!」青野さんは夢に向かって新たな一歩を踏み出します―。
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生声による歌唱。とても気管切開をしているとは思えません!
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車椅子のままで歌えるように椅子には工夫がされているそうです
講演は、関西弁ならではのユーモア溢れるトークに、「野ばら」や「故郷」など歌唱を織り交ぜたと構成となっているので時間が経つのがあっという間。「自分の事を書いた歌かと思ってしまう」という程、青野さんの思い入れの深い曲「BELIEVE」は聴く者の胸を打ちます。是非、実際の講演を体感して見て下さい。親や友人への感謝の気持ち、障がいとの向き合い、夢を実現させる行動力、チャレンジする姿勢など青野さんの生き様に、元気と勇気を分けてもらえるでしょう。
勇気、チャレンジ、生きがいをテーマに講演会を企画中の主催者様や社会福祉大会、人権講演会、生徒さんに向けた学校講演会などにお薦めの講師です。是非、コーエンプラス㈱オフィス愛までお問い合わせください。
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投稿担当:オフィス愛 営業 上 田 晋 司