鈴木明子さん 講演会講師 レポート
平昌オリンピック開催間近の2月3日。
京都府内にて、プロフィギュアスケーター 鈴木明子さんによる人権講演会が開催されました。テーマは「ひとつひとつ。少しずつ。」
講演では、摂食障害を乗り越え、オリンピックに2度出場した鈴木さんの感動の軌跡についてお話されました。
摂食障害との闘い
10代で国際大会への切符を手にした鈴木さん。
オリンピックを目指すため、厳しい練習と自己管理に励んでいました。
特に、フィギュアスケートは体重が重くなると動きが悪くなるため、体重管理は必須です。しかし、体重管理のため食事制限していたつもりが、だんだんと食べることに恐怖を感じるようになってしまいます。
そして、48キロあった体重は、体重は32キロまで落ち、スケートもできない状態に。
実家に戻って療養するも、何も食べられない、自力で起き上がることもできない、大好きだったスケートもできない日々。
目標を失った鈴木さんは、不安と恐怖と戦う毎日を過ごしました。
摂食障害を経て2度の五輪へ、弱さを受け入れ強さ得た
そんな絶望の渕にいた鈴木さんを、最後に救ってくれたのお母様でした。
医師からは「栄養になるものを食べなさい」と言われましたが、お母様の「好きなものから食べたらいいよ」と言ってくれました。この言葉で、「劣等感と自己嫌悪しかなかった自分を母が受け入れてくれた」と感じたことが、回復のきっかけになりました。
「母や家族、周りの人達に喜んでもらえるよう、もう一度頑張ろう!」
少しずつ食欲が出て、食べられるようになると、食べものが自分の「体」と「こころ」を作っているのだと実感しました。
それからひとつひとつ、コツコツと地道な努力を続けた鈴木さん。
2006-2007年ユニバーシアード冬季大会で優勝、バンクーバーオリンピック代表、ソチオリンピック代表を勝ち取り、それぞれ入賞を果たしました。
最後には、強い自分も弱い自分も素直に受け入れ、ひとつひとつ、少しずつ積み上げていく事の大切さをお話していただきました。
そして、平昌オリンピックに出場する日本の選手へのエールで、講演は幕を閉じました。
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鈴木明子さんの講演は、人権、青少年育成、健康講演会などにおすすめです。
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