講演会講師 山口絵理子さん 講演レポート・感想文
東京都内の経営層/海外事業責任者/人事担当者の方へ向けた無料の「海外人材育成 普及啓発セミナー」に、山口絵理子さんをご紹介しました。
基調講演:山口絵里子さん
第一部の基調講演では、株式会社マザーハウスの山口絵理子さんに『~アジア最貧国のひとつバングラデシュでバッグ作りを始めたマザーハウスの海外戦略、そして人の育て方とは~』と題してご講演いただきました。
【山口絵理子氏プロフィール】
1981年埼玉県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒業。国際機関のインターンを経て、バン グラデシュ BRAC 大学院開発学部修士課程留学。帰国後に「途上国から世界に通用するブラ ンドをつくる」をミッションとして、株式会社マザーハウスを設立。2023 年 6 月現在、バン グラデシュを始め、6か国の自社工場・提携工房にて、バッグ、ジュエリー、アパレルの開発・ 生産を行う。日本国内 42 店舗、海外 2か国で直営店を展開。
途上国から世界に通用するブランドをつくる
バングラディシュを拠点に、6つの途上国の自社工場に自ら足を運び、現地のスタッフとコミュニケーションを取っている山口さん。それぞれの国ごとに、立上げの仕方や、マネージメントの手法も違うそうです。
例えば、バングラディッシュとインドは同じ西インドに位置する国ですが、全く違う文化があります。なぜならインドはカーストがあるので、人事に関する問題はとてもセンシティブに考えなければいけないということがあります。そして、ネパールでもまたちがう。
このような文化の違い・価値観の違いなど、大変だと思うこともあるけれど、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念があるからこそ、困難を前にしても心折れることなく17年間仕事を続けることができたそうです。
「何のためにやらなければいけないのか」ということをトップに立つ人間が言葉で語らなければいけないと、海外で働く人へ教えたい。とお話しいただきました。
この他、現地の言葉(自らの言葉)で伝えることの大切さ、コミュニケーションを失敗させないためには相手に対するリスペクトを忘れてはいけないことなどをお伝えいただきました。
* * *
山口絵理子さんは、経営・マーケティング、モチベーション、コミュニケーションなどをテーマにした研修・講演会におすすめです。
※ブログや弊社ホームページに掲載していない講師の方も多数ご紹介しております。