家田荘子さん 講演会講師のご紹介
極道の世界に生きる女性や、女子刑務所、エイズ患者などを題材に数々の名作を著してきたノンフィクション作家・家田荘子さん。
なかでも『極道の妻たち』(青志社)は何度も映画化され、話題となりました。2007年には高野山で伝法灌頂を受け僧侶となり、遍路や山行、講話活動なども行っています。
光の当たっていない人々の声を伝えたい
銀行員の家庭に育ち、母親に厳しく育てられた家田さん。テストで90点未満だと殴られるのは当たり前でした。
さらに、父親の転勤で転校を繰り返したため、友達もできず、いじめに合うことに。命を否定するようなことを言われ、自殺を考えたこともありました。
言葉の暴力や仲間はずれは、どんどんエスカレートしましたが、両親や先生に相談できない、孤独で苦しい毎日は続きました。
これら経験から、家田さんは世の中には「本当は助けを求めたいのに言えない人がたくさんいる」ことを知り、光の当たっていない世界や人々をずっと取材し、生の声を伝え続けています。
子どもが初めて学ぶ場所は家庭
問題が小さなときから誰かに相談できていたら、早く周りの人が気づいていたらこんな苦労をしなくても良かった例がたくさんあります。
何か問題が起きると、学校や先生の責任が問われがちですが、そもそも、子どもが初めて学ぶ場所は家庭です。そこにDVやののしり合いがあれば、子どもは言葉や暴力で人を支配する方法を学んでしまいます。
今の子はお芝居がとても上手なので、先生がいじめに気付かなかったとしても仕方ありません。ただ、発覚した時は、力を合わせて対処してほしいと思います。
取材で知り合った、少年院の子どもたちが言っていました。「親や先生がしっかり話を聞いてくれたら、ここに来ることはなかった」。強く印象に残っています。「ウチの子は大丈夫」と高をくくらず、子どもが何かを伝えようとしている時には、「忙しい」「後にして」などと言わず、必ず話を聞いてあげてください。
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講演では、家田さんの取材を通じた生々しい「現実」を知ることができます。つらい現実を知ることは、時に心に痛く突き刺さりますが、知った上で、どうしたらいいか、考える機会になるきっかけになります。
家田さんの講演は、青少年育成や、人権、男女、福祉高齢、企業向けなどの幅広い主催者様におすすめです。ぜひプロフィールをご覧ください。
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