きん ますみ金 真須美
- 肩書き
- 作家
- 出身・ゆかりの地
- 京都府
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金真須美さんは、日本人でも韓国人でもない存在としてのアイデンティティを探求しながら、作家・朗読家として活動。自身のルーツや経験を基に、在日コリアンや日系移民の文化・人権問題をテーマにした講演を行っています。音楽と朗読を融合させた「朗読コンサート」も好評で、聴衆の心に深く響く内容です。文学や歴史に触れながら、多文化共生やアイデンティティについて考える貴重なお話しをぜひお聴きください。
プロフィール
ノートルダム女子大学英文科卒業。東京の桜会にてシェイクスピア演劇を学ぶ。藤本義一選で、第4回香大賞エッセイ部門特別賞受賞。小説「贋ダイヤを弔う」で第12回大阪女性文芸賞、小説「メソッド」で河出書房新社主催第32回文芸新人賞優秀作受賞。近著に「羅聖の空」アエラのルポタージュなどでは「現代の肖像」なども手がける。2011年、韓国で初の小説本が発行された。2012年11月、社会評論社より朝日・読売・毎日新聞などに掲載した初のエッセイ集「ロスの新興太鼓」が出版される。講演活動は人権・ 教育など幅広い分野にわたる。
日本放送作家協会会員。日本脚本家連盟員。
主な受賞歴
第32回河出書房新社文芸新人賞最優秀賞受賞
第12回大阪女性文芸賞受賞
第4階香大賞エッセイ部門特別賞を藤本義一氏より受賞
主な講演実績
1995年 伊丹アイホールにて贋ダイヤを弔うを一人芝居で
1995年 神戸にて、むくげの会のゲストとして自分史を語る
1996年 三田市図書館にて講演会
1998年 豊中国際文化センターにて講演会
1998年 東京日韓親善協会にて講演会
1998年 あけぼのベビーセンターにて講演会
1998年 東京演劇祭 シンポジウムにて講演会
1998年 国際理解のための市民講座を東京フォーラムにて講演会
1999年 詩人 金詩鐘の化石の夏の出版会にて詩の朗読
1999年 宝塚市立中山五月台中学にて国際文化セミナー講演会
2000年 日韓親善協会で講演会
2000年 大阪ドーンセンターにてアムネスティ30周年記念講演会
2000年 社団法人国際 MRA 日本協会にて日本の未来を語る
2000年 伊丹市立中央公民館にて朗読コンサート
2000年 東京フォーラムにて日韓の未来について講演
2000年 阿部野人権センターにて講演会
2000年 大阪應典院にて講演会
2000年 東京韓国文化院にて「言の葉コンサート」
2000年 両国人権センターにて講演会
2002年 宝塚ベガホールにて「朗読コンサート」
2002年 新春座談会を東京にて朝日新聞にて語る
2004年 岩川県七尾サンプラザにて違いを認めて共生の道を講演
2005年 松前総合文化センターにて違いを認めて共生の道を朗読
2005年 那智公民館にて講演会
2005年 三田市立富士中学校にて講演会
2005年 金沢市人権教育協議会にて講演会
2005年 東京韓国文化院にて講演会
2005年 東京調布市文化院たづくりにて講演会
2005年 岩出町民総合体育館にて記念期読コンサート
2006年 徳島市立八方南小学校にて講演会
2007年 徳島県立総合教育センターにてリーダーにてリーダーシップ養成研修
2008年 守山市民ホールにて講演会/清数学園にて講演会
2011年 守山市教育委員会主催たつの推進協議会にて講演会
2012年 たつの市民推進協議会 市民の会にて講演会
2013年 大丸心斎橋劇場にて「沈清伝」を読コンサート 上方芸能主催
2014年 和歌山県 根来寺にて「沈清伝」を読コンサート和歌山県町づくり委
2015年 東京ガルテン協会にて、京都茶道協会にて朗読コンサート
2016年 舞鶴市人権啓発にて朗読コンサート
2017年 京都故郷の家にて「春香伝」を朗読コンサート
2007年~2017年 10年にわたり、リーガロイヤルホテルにて「走れメロス」等の名作文学を朗読
以後、現在に続く
主な講演のテーマ
1. 在日三世と米国の日系移民の類似性と違いについて
渡米した日系移民の抱える問題は、在日コリアンのそれと酷似しています。一世として生きる親世代と、異国で生まれ育んだ感性…。その世代ギャップや自国の文化を受け入れつつ、生まれ育った国の多くのものを心の財産として生きる姿をお伝えします。
2. 見えない外国人と日本語人
日本にいる約55万人の在日コリアン達…。そこには55万通りの異なる考え方、生き方があります。日本にいれば、定住外国人のコリアンの多くは、いわば見えない外国人です。しかし、渡米すれば、在日コリアンも日本人もアジア人として同等の扱いとなります。1992年、ロス暴動を取材した秘話をからめつつ、見えない外国人が米国で出逢った多くの出来事をお伝えします。
3. 民族のアイデンティティと人権―私が見た日系人社会―
米国の日系人社会をトピックに、そこで生きる人々を取り上げ、在日韓国人問題との共通点などを、エピソードをまじえてお話します。
【朗読コンサート】
音楽と文芸作品の朗読のコラボレーションです。
約25分の語りは演劇的に作られています。又、そこに音楽が入ることで映像を観客に委ねます。活字離れがすすむ昨今、文芸作品の朗読と音楽の力強いコラボレーションで、生きる力を与えます。作品の持つ背景や、作家の生い立ち等についてもユーモアを交えてわかりやすく時にはピアノ・バイオリンと共に解説いたします。以下の朗読コンサートを中心に組み合わせて、幅広いニーズに合わせてご対応できます。ピアニストの同行も可能です。まずはご相談ください。
1. 国語力が全て
偉人伝記に学ぶ諦めない心 この講座では、作家になる夢を叶えつつ、女でひとつで娘を弁護士に息子を医者にできたのは、幼少期の、読み聞かせの効用だったことをお話いたします。最後に小さな詩を音楽を入れて朗読いたします。
2. 朗読で学ぶ親子の愛情
韓国の古典文学の沈清伝は日本の壺阪霊験記や、インドの法妙童子と原型をひとしくしているといわれています。
音楽と朗読で一人芝居風に朗読するこの作品は全国でも好評でした。
3. 太宰の走れメロス
この物語は、ギリシャ神話に題材をとっています。最後まであきらめず、幾多の困難に屈せず走りぬいたメロスの勇気。人を信じるすばらしさは、どの世代にも感動を与えます。音楽にのせ、迫力の舞台で一人舞台風にいたします。