しむら あきよし志村 哲祥
- 肩書き
- 医師
- 出身・ゆかりの地
- 東京都
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東京医科大学の兼任講師で睡眠健康研究ユニットリーダーの志村哲祥さん。
講演では、心身の健康の源である「睡眠」について正しく学ぶことで、豊かで健やかな眠りと人生を手に入れる方法についてお話いただけます。睡眠の基礎知識から、活動との関係、そしてその改善法を通じて、実践的で根拠に基づいた、ストレスマネジメントや生産性向上の方法を学ぶことができます。
プロフィール
東京学芸大学附属高校、順天堂大学医学部医学科、東京医科大学大学院博士課程(睡眠学講座)修了。
現在は、医療法人寿鶴会菅野病院の精神科・睡眠外来および東京医科大学精神医学分野兼任助教・睡眠健康研究ユニットリーダーとして、精神疾患一般と睡眠障害の臨床、研究に携わる。
主に学校保健や産業衛生と睡眠に関する論文や文献、記事を多く執筆している。
他、各種企業の産業医、学校の嘱託医を務める。
学校や職場における睡眠の改善を通じて、欠席・欠勤を減らし、生産性を向上させる睡眠改善プログラムを作成・監修しており、国際学会でも発表されている。学校における実践では、プログラム利用者の退学ゼロや、欠席率の半減を達成した。
管理職や一般従業員、教職員や生徒等を対象に行っている睡眠講演の満足度は99%。
なお、自身も高校在学中に「睡眠リズム障害」を発症しながらも、障害と共に研鑽を積み医師・医学博士となった。
視覚障害者との協働による「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」や、教育プロジェクト「アカデミック・ディベート」を通じた社会貢献活動も行っている。
主な講演のテーマ
1. 健康経営・生産性向上のための睡眠マネジメント
「睡眠に問題があると、10.5倍、高ストレス判定になる」「睡眠を改善することで、生産性は飛躍的に向上する」 – 職場の環境や仕事の負荷以上に心身のストレスに与える影響が大きく、また、欠勤や休職に至るリスクと顕著に関連し、一方でそれを改善するだけで組織や従業員の生産性の飛躍的に上がる要因。それが、睡眠です。
効果の証明されていない健康施策やストレスマネジメント対策がたくさんある中で、「睡眠改善」は、従業員の心身の健康を改善し、さらに組織の成長力を高めることのできる、強力なツールです。
睡眠の基礎知識から、企業活動との関係、そしてその改善法を通じて、実践的で根拠に基づいた、ストレスマネジメントや生産性向上の方法を学んでいきましょう。
2. 専門医と学ぶ睡眠学入門
「夜眠れない、朝起きられない」「寝ても疲れが取れない」 「睡眠時間が不足している」 – 睡眠の問題は、眠気をもたらすだけではなく、現在と将来の心身の健康を蝕み、また、時として人生に大きな影響を与えます。
一方で、睡眠に関する誤った情報も氾濫し、多くの人が振り回されています。成長ホルモンのゴールデンタイムなど存在しませんし、睡眠時間の短縮技術などもありません。
人はなぜ眠らなければならないのか。心身の健康の源である睡眠について正しく学ぶことで、豊かで健やかな眠りと人生を手に入れましょう。
3. 教育現場と睡眠
「8時間眠れていないこどもは、2.9倍自殺する」「睡眠に問題があるこどもは、不登校や退学のリスクが4倍以上になる」「日本の子どもは、世界一睡眠が不足している」「眠らないと、成績が下がる」 – 日本の子どもが世界で最も自殺してしまっている現状や、相次ぐ不登校、学級崩壊、そして将来の生活習慣病や精神疾患。その全てに、睡眠が関係しています
良い眠りは、こどもの健康の維持と、こころとからだの成長、学業成績の向上、そして未来を作るために、欠かすことのできない毎日の習慣です。すこやかで豊かな未来をこどもにプレゼントするために、睡眠を学んでいきましょう。
4. 指導者向け睡眠改善プログラムセミナー
保健師・衛生管理者や教職員など、衛生教育に携わる指導者向けの睡眠改善セミナーでは、既に睡眠や心身の健康についての知識をお持ちの方を対象に、具体的にどう眠りに困っている人の睡眠の改善を助けていくのかを学びます。
睡眠の評価の方法や、睡眠指導支援アプリケーションの使い方、睡眠に関係する生活習慣の改善方法や優先順位、認知行動療法からのアプローチ、動機づけ面接の方法、そして、睡眠医療へ連携すべき問題の見分け方などを学び、企業や学校で明日から睡眠の指導をできるようにする方法を学んでいきます。
(本セミナーは睡眠に関するいずれかの基礎セミナーを修了後のみ実施可能です)
5. 根拠に基づいた意思決定
「精度の高い、合理的かつ最善な意思決定をするための方法」を学ぶ講義です。
我々は日々、日常生活において、あるいは企業活動において、大量の判断を行っていますが、それらはどの程度「正しく」判断できているのでしょうか。
勘や経験、感情、政治力ではなく、「証拠と論理」に基づいて「判断・意思決定」をし、そしてその訓練を積むことで、将来の利益を最大化し、そして、組織のコミュニケーションコストを下げることができます。
医学の世界ではEvidence Baced Medicine(根拠に基づいた医療)という言葉がありますが、最近はEvidence Based Policy Making(根拠に基づいた施策)という言葉ができるなど、合理的意思決定のニーズは高まっています。これを学ぶための方法論として有用なのが、諸外国では初等教育から学ばれるアカデミック・ディベートであり、これを通じて訓練の技法を学ぶ講義です。