市岡裕子さん 講演会講師 レポート
ゴスペル歌手 市岡裕子さんを講師にお招きし、第67回 社会を明るくする運動講演会が開催されました。テーマは「本当の幸せとは~心の開放を求めて~」。
壮絶な人生
市岡裕子さんが16歳の時、うつ病により母親が自死。それが原因で、父親と弟はアルコール依存症となりました。さらに、重度のアルコール依存症を患った弟は30歳の若さで亡くなられました。
お母さまが亡くなった後、その代わりを市岡さんがつとめました。
毎日の食事づくりや、アルコール依存症である父:岡八朗(元吉本新喜劇座長)さんの晩酌の相手。そんな生活を続けるなかで、市岡さんの心は次第にボロボロになっていったそうです。
耐え切れなくなった市岡さんは、ある日、ニューヨークへ自分探しの旅に出かけられました。そして、ハーレムの教会でゴスペルを歌っていた黒人女性と出会います。
その女性からは
「全てに感謝しなさい」
「不平不満を言わない」
「父・母がいない人はいない」
「親を敬いなさい」
「親をあるがままに受け入れなさい、」
「みんな傷ついている、同情しなさい」
と教えられ、自身が忘れていた「感謝」の言葉に気づいたそうです。そして、このことが次第に市岡さんの人生を変えていきます。
父の奇跡
アルコール依存症であった父:岡八朗さん。そのせいで、新喜劇座長をおろされてしまい、生活はボロボロになっていました。しかし、アルコール依存症家族会の助けや、ニューヨークで聴いたゴスペルのメッセージのおかげで、もう一度舞台に立ちたい気持ちを取り戻しました。
様々な人に助けられ、様々な困難を乗り越えてこられた市岡さん。
「一人でも自分を信頼してくれる人がいることは、幸せなことです。人に対しては、素直に謝ること、感謝することを大切にしてください。もし。怒り、嫌いという気持ちになった時は、相手の良いところを3つ探してみてください。」とお話されました。
また、子育てについては「子どもが親(大人)に甘えても良い環境づくりが大切です。甘やかすということは、やりたい放題わがままを受け入れることではなく、愛を注ぐ、愛を感じる関係のことです。」とお話されました。
ボランティア活動
壮絶な人生を歩んでこられた市岡さんは、苦しむ人を助ける活動にも積極的に参加されています。2008年からは、タイでエイズウイルスに感染した孤児を支援する慈善コンサートをスタート。地球規模で愛を注いでおられます。
また国内では、網走刑務所に慰問活動も行い、傷ついた受刑者を励ましました。
講演の最後には、自ら作詞作曲された「愛があなたを待っている」を歌っていただきました。
「愛があなたを待っている」
1.小さな命が この世に宿り
あなたは ここへ 生まれてきた
大勢の人々の 祝福を受け
あなたは 今日まで 生かされてきた
人々の 出会いは 偶然じゃない
神様が 選んでくれたもの
あなたに 出会えて よかった
あなたは いつも 愛されている
* 大丈夫 大丈夫
心配しないで いいから
大丈夫
あなたは 一人じゃない
大丈夫 大丈夫
全て うまくいくから
愛が あなたを 待っている
2.一人ぼっちの 寒く 長い 夜
とめどなく 溢れ出る 涙
傷ついた心は 氷で覆われ
重く、冷たく、動かない
でも、夜は過ぎ去り 朝は来る
心を照らす 日は昇る
さぁ、 顔を上げて 光を浴びよう
神様は あなたに 微笑んでいる
* * *
ゴスペル歌手市岡裕子さんの講演は、
いのち・絆・家族 自殺予防・ 男女共生・まちづくり・ボランティア・社会貢献などにおすすめです。是非、一度プロフィールをご覧ください。
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