講演会講師 安田菜津紀さん 講演レポート・感想文
フォトジャーナリストとして東南アジア、中東、アフリカ、日本国内など、 国内外を飛び回り、貧困や災害の取材をされている、フォトジャーナリスト、安田菜津紀さんの講演に参加しました。
カンボジア取材
家族の不幸をきっかけに、「家族ってなんだろう?」と考えた安田さんは、高校2年生で「国境なき子どもたち」というNPO団体に参加。初めてカンボジアを訪れたそうです。
講演では、そこで出会った「トラフィック・チルドレン」と呼ばれる子どもたちの話をして頂きました。
「トラフィック・チルドレン」とは、組織的に子どもを物乞いや物売りとして、 過酷な条件のもとで働かされている子どもたちの事を指します。
当時、子どもたちにインタビューして感じた事を、現地で撮った写真と一緒に紹介されました。
10数年前までカンボジアで内戦が起こっていた事はご存じでしょうか。
そして未だに、400万個という地雷が残っています。 この地雷は、今のペースですべて取り除いても、100年以上はかかるそうです。
両足の膝から下を地雷で失い、腕と太ももの力だけを使って木にのぼり農作業を続ける「ココナッツおじさん」という方のお話と写真を見せて頂きました。
シリア難民キャンプ取材
2011年にデモをきっかけに内戦が始まったシリア。
今、シリアと聞くと「戦争している国」とイメージする方もたくさんいると思います。 内戦が起こる前、シリアはバックパッカーや観光客がたくさんいて、治安もよく人柄もすごくあたたかい国だったと語る安田さん。
現地で撮影した写真を紹介しながら、心があたたかくなるようなエピソードいくつかお話して頂きました。
戦争が始まって7年、現在では、2200万人いた国民が1200万人以上、国外や国内の安全の場所に逃げているそうです。戦争になれば何の関係もない人々が、何年も何十年にも渡って傷つけられていきます。
せめて、この現実を伝え続けることで、命をつないでいきたいと思っています。「伝え続けることが、助からなかった命をつないでいくことになる」と熱いメッセージを頂きました。
安田菜津紀さんは、人権講演会、平和講演会、命の講演会などにおすすめです。ぜひ一度プロフィールをご覧ください。
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投稿担当:オフィス愛 営業 森本啓仁