南和行さん 講演会講師 レポート・感想文
大阪府立高等学校にて、弁護士 南和行さんをお招きしLGBTの理解を深める講演会を実施。演題は、「LGBTのことそして人権 誰もが生きやすい社会へ」
講師 南和行さんは同性愛者の弁護士であり、LGBT当事者です。共に弁護士でもあるパートナーの吉田昌史さんと同性カップルの「弁護士夫夫」の法律事務所を大阪に開設しています。南さんのお母様もスタッフとして事務所で働いています。
講演では、自分が同性愛者であることに気づき戸惑った子ども時代、カミングアウトしたあとの家族との葛藤、そして学生時代に知り合った最愛のパートナーと二人で弁護士を目指し弁護士になり結婚式を挙げてからの生活のことなど、LGBT(セクシュアル・マイノリティ)の同性愛者としての自身の体験に基づくお話しをしていただきました。
<生徒の感想>
- 子どものころから見ているアニメで「男×女」が当たり前のように描かれているから、私たちもそれが普通のことだと思う誤った価値観が生まれていくことが怖いと思いました。
南さんが、「同性愛の子がいたときにクスクス笑ったり指をさしたりしない自信はありますか?あるいは、『更衣室から出ていってよ』と、誰かが言ったときに、『ダメやで、それイジメちゃうん?』と言える自信がありますか?」と聞かれたとき、ヒヤッとして心臓がギュッとなりました。
クスクス笑ったり、指をささない自信はありました。しかし、何か起こったときにその子を守る行為は自分にはできないと思ったからです。同性愛だからという理由でいじめや自殺に追い込まれるのは理不尽だと感じました。その理不尽さをなくすために社会に認識を広めている南さんはすごいと思いました。裁判の話や、南さんの人生の話で私の視野はすごく広がりました。お話しを聞けてよかったです。
- LGBTについて自分では分っているつもりでしたが、まずLGBとTは別物だということ、男で男が好きといっても、女の人になりたいわけではないということ。はたまた、女の人になって男の人を好き仁なりたいという人もいるということ。一口にLGBTといっても、一人ひとり違うんだということが分かりました。世界は多様性の方向へと向かっていますが、まだ昔の価値観で“同性を好きになるなんて悪いことだ”という人もいると思います。でもそろそろそんな価値観は捨てて、寛容になるべきだと思いました。
- 南さんのお話しを聞いて、世の中はすべての人にとって気持ちよく生活できる環境であるべきだと思いました。正直今までは変な目で見てしまっていたと思うし、相手もきっと嫌な気持ちになっていたのかなと考えると申し訳なく感じます。しかしそういう差別的なことを完全になくすことは出来ないと思っています。多くの人が見るアニメやテレビ番組で、「ホモ」や「おネェ」と冗談半分で言ったり笑ったりしています。僕もそういうことを言ったりしたことがありました。今日の話でこれはいけないことだと改めて気付かされました。もしそういう人に出会ったら、みんなと同じように接して、その人にとって気持ちよく生活できる環境にしてあげたいと思いました。
- LGBTのことは本を読んだりネットで調べたりしていたので知っていました。私はいろんな人がいるんだから、そういう人がいて当たり前だし、何も不自然なことではないと思っています。でも、世間にはこんな考えを持っていない人や、LGBTのことをよく知らない人がとても多いと思います。ゲイだと公言している方のお話しを聞くのは初めてでしたが、「同性愛だから」というだけで生きづらさを感じるような世界には生きていたくないなと強く思ったし、私たちみんながLGBTへの理解を深めて認識を改めていくことが大切だと感じました。私の知り合いにはバイセクシャルの人がいるし、私自身も異性愛者ですがバイ寄りです。自分が知らない、気づいていないだけで身近なところで悩んでいる人がいるかも知れないと考えてみることが必要だと思います。この講演会はとてもいい機会だったし、悩んでいた昔の自分や知り合いに聞かせてあげたかったなと思いました。
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