講演会講師 藤井聡さん 講演レポート・感想文
滋賀県の農業者・JA役職員などを対象としたリーダー研修会において、京都大学大学院工学研究科教授・藤井聡先生の講演会が開催されました。
藤井先生は「報道ランナー」(関西テレビ)や「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(朝日放送)など報道番組の他、ラジオ、YouTube、執筆など様々な媒体でご活躍中の人気講師です。
財政支援で農業を守れ!
今回は「日本農業を守るために 地方投資でパンデミックと戦う」と題して、食料自給率の向上が国民の健康や生命、国家の経済・文化政策、そして安全保障に極めて重要であることを分かりやすく解説していただきました。
先生はイギリス、フランス、スイス、アメリカの食料自給率と、農業産出額の年間総額に対する政府の支援額を例に「食料自給率の向上には政府による農業支援が不可欠であること」を示されました。
そしてスイスとアメリカではともに総額に対して6割以上、イギリスやフランスにおいても、その割合は4割以上の支援を食料自給率を向上するために行っている――つまり各国は農業を、産出額に対して半分前後を「国費」によって支えるほどの重要な産業と位置付けているのとは対照的に、日本は農業算出額に対する政府支出は、僅か3割以下であることを指摘。
これではいくら日本の農家が優秀であっても世界に諸外国との競争において勝利を収めることはできる訳がないと、政府の「無為・無策」を厳しく批判されました。
また世界的と比べてもコロナ禍の経済対策が貧弱であることに警鐘をならし、コロナ不況からの脱却のためには、徹底的な積極財政と、コロナに対する過剰な自粛を回避し経済活動を継続させることが必要であると訴えられました。
藤井先生の講演は分かりやすい解説と気さくな語り口で大人気!
日本経済再生、デフレ脱却、地方活性などを経済に関するテーマで講演会をお考えの方におすすめの講師です。ぜひ一度プロフィールをご覧ください。
※ブログや弊社ホームページに掲載していない講師の方も多数ご紹介しております。
投稿担当:オフィス愛 営業 上 田 晋 司