講演会講師 松岡園子さん 講演レポート・感想文
京都府内の人権啓発事業に、元ヤングケアラー当事者・松岡園子さんをお招きし講演会を開催。
『ヤングケアラーについて知ろう~SOSに気づくために~』と題して、ケアをしながらどのようなことに困っていたのか、また、どのような周囲の助けや理解があり、助かったと感じているかなどを、自分の経験をもとにお話しいただきました。
主催者様からは、『松岡先生の講演により、職員・市民のヤングケアラーに対する意識が向上したと感じており、実際の経験に基づいた講演を聞け、大変参考になったと感じております』と嬉しいお声をいただきました。
聴講された方の感想を一部抜粋して掲載します。
ヤングケアラーについて、当事者の話を聞かせて頂いて、「ヤングケアラー」と言う言葉はよく聞く様になったものの、実際はどんな感じでどの様な助けを必要としているか分からない所が、とても想像しやすく理解しやすかったです。周りにヤングケアラーの子がいたら、自分から話しかけやすい雰囲気をつくったり、何かあれば助けてあげられる様に長い目で見守ってあげたりとその子との信頼関係を築いていける様にしていけたらと思いました。
大人からの何気ない言葉(あいさつ、どう?)で何かあった時に相談をしようと思ってもらえるということで、大人が「気にかける」「見守る」そういう事がとても大切だなと感じました。また、自分のことを大切にしてもらえるような声かけができたらと思いました。
- 実体験をお話して下さったので、とても分かりやすく聞きやすかったです。
“自分で得た知識は裏切らない”というところがすごく納得でした。
ヤングケアラーについてもっと周りが理解を示して環境を整えていくだけでも当事者の方たちの安心に少しでも繋がっていくんじゃないかと思いました。事者の方のお話を聞ける機会は初めてで大変参考になりました。
“ケアすることを選んだ”という言葉を聞いて、中学1年生が選択するにはとても大変な選択だっただろうなと感じました。年齢が低くなればなるほど、行政が担うべき支援が多くなる様に思ってきましたが先生の話の中では本当に信頼できる人にしか話せない(自分の身の置き場に不安を感じて)という現実を聞くと行政の支援はどうあるべきなのかなと、しっかり考えないといけないと思いました。
- 苦しい状況の中でも、周りの人の助けで生き抜いてこられたこと具体的な実体験話が聞けてとても勉強になりました。
誰かがサポートしてくれることの大切さと小さな支援であっても、人の心に残る支えになるという事を改めて気づかされる講演でした。困った時に「この人」に相談しようと思える「助けて」とSOSを出せる世の中であってほしいですし、支援に携わる人間としてその輪が広がるよう努力していきたいと思いました。
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松岡園子さんは、いのち・絆・家族をテーマにした講演会や、福祉関係、青少年育成事業、教職員研修などにおすすめの講師です。ぜひ一度プロフィールをご覧ください。
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