講演会講師 松岡園子さん 講演レポート・感想文
高知県内の教育委員会主催事業に、元ヤングケアラー・松岡園子さんをお招きし、ヤングケアラー支援のための関係機関職員研修を開催しました。
テーマは『ヤングケアラーについて知ろう~ SOS に気づくために~ 』。
政府や地方自治体の調査によって問題視され始め、社会的関心が高まっている「ヤングケアラー」。その実態は少しずつ明らかになってはきたものの、詳しく知らないという方が多いのが現状です。この講演会はヤングケアラーの理解と支援策についての理解を深めるものとして実施されました。
松岡さんは、10代(1990年代)から経験してきた統合失調症の母との暮らしを語る活動、執筆活動を行っています。講演活動では、ケアをしながらどのようなことに困っていたのか、またどのような周囲の助けや理解があり、助かったと感じているかなどを自分の経験をもとにお話しいただきました。
いただいた感想を一部抜粋して掲載します。
- ヤングケアラーという言葉は認知されるようになってきましたが、そのケア、支援はまだ足りていないと思います。自分でできることは何か、改めて考える時間となりました。
- ヤングケアラーについて学ぶ機会がこれまでほとんどなかったので、講師の先生の体験談から具体的に知ることができました。一方的に解決策を探るのではなく、それぞれの機関が連携をとってチームで取り組んでいくことが大切だと感じました。
- 当事者の方が実際に経験されてきたことや思いなどを聞くことができ、支援する側の思いではなく、当事者の思いに寄り添うことの大切さを改めて感じることができました。(中略)相談相手になれるように本人の話をまず聞くこと、寄り添える存在になれるよう関わっていきたいと思いました。
- 困りごとを解決するという姿勢ではなく、一緒に考える、一緒に頑張ろうという姿勢が支援者として大切であることを学びました。
- ヤングケアラーという言葉は認知されるようになってきましたが、そのケア、支援はまだ足りていないと思います。自分でできることは何か、改めて考える時間となりました。
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いのち・絆・家族、子どもの人権、教職員研修、地域包括ケア、ヤングケアラーなどをテーマにした講演におすすめです。ぜひ一度プロフィールをご覧ください。
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