谷口真由美さん(法学者)講演レポート


大阪府内にて、法学者・谷口真由美さんの講演会が開催されました。
テーマは「ラグビーと人権」。

谷口さんは、お父様が元近鉄ラグビー部コーチ、お母様が同部寮母であったため、近鉄花園ラグビー場の中で育ちました。

また、2019年7月より日本ラグビー協会理事に就任されるなど、ラグビーにとても造詣が深い方です。講演では、日本ラグビー協会理事になるまでの経緯や、人権にも繋がるラグビーの価値観についてお話いただきました。

みんなのために、自分の役割を全うする

ラグビーは、どんな体系の人でもできるスポーツです。
15もポジションがあるので、背が低い人、高い人、細い人、太っている人、それぞれに何か役割があるんですね。

例えば、日本のラグビー選手で一番背が小さい、NTTレッドハリケーンズ・秦一平選手。

秦選手のポジションの役割は、スクラムからすばやくボールを出して後ろに回すことです。秦選手は、背が低い分、低い位置からボールを投げられるし、こけても起き上がりがすごく早いんですね。このような「背が低い」という特性を活かしたプレーが、みんなからすごく尊敬されているんです。

また、「ONE FOR ALL, ALL FOR ONE」という言葉はラグビーでよく使われる言葉ですが、「一人ひとりが全力で自分の役割を果たし、全員で勝つ」という意味です。

ラグビーは、自分だけが目立てばいいという考えのスポーツではないんです。トライを決めた人だけがヒーローなのではなく、全員で繋いだから点数が入る。だから、トライを決めた選手も、淡々と帰ってきたりします。

それぞれの人に特徴があり、それを活かせる役割があること。自分の役割やプレーが誰にどう繋がるのか、全体の中でどう役立つのかと考えること。この様なラグビーの考え方は、社会においても大切なのではないでしょうか。

外国人の人権

ラグビー日本代表を初めて見た人がいつも抱く疑問は、「なんで日本代表なのに外国人がいるの?」ということなのではないでしょうか。

でも、そもそも日本人とは何を指すのでしょうか?
みなさん考えたことがありますか?

日本国籍を有しているか否かでしょうか。
民族的な問題でしょうか。
もしそうなら、大坂なおみ選手や八村塁選手は日本人ではないのですか?

国籍や民族で「日本人」を決めてしまうことは、すごく心の狭い問題だと思います。

ラグビー日本代表の彼らは、母国の代表より日本を選んで日本のために戦っている仲間です。ラグビーでは、「肌の色が違うから仲間じゃない」とはならないんです。

私たちの社会でも、日本国籍を有していなければ、人権はないのでしょうか。
肌の色が違う人は、仲間ではないのでしょうか。

確かに育った環境は違うので、文化の違いはあるかもしれません。
でも、それは夫婦でも同じじゃないですか?

「違い」を嫌いだから排除するのではなく、嫌いでも尊敬、尊重するという考えが人権を考える上で必要だと思います。

ひとつの地球の中に住んでいると考えれば、社会だって「ONE FOR ALL」と考えることが必要なんです。

ラグビーの「ノーサイド」や「ONE FOR ALL, ALL FOR ONE」の考え方。
そんなラグビーの価値を通じて、皆さんも人権を考えてみてください。

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谷口真由美さんは、平和・憲法 男女共生・ワークライフバランス 、LGBTQ 、ダイバーシティ&インクルージョンなどをテーマとした講演におすすめです。

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