伊藤真波さん 講演会講師 レポート


先日、「あきらめない心」と題し、伊藤真波さんの講演会が開催されました。

伊藤さんは、北京・ロンドンパラリンピックの競泳選手日本代表として見事入賞。さらに、アメリカのTV番組 「The World’s Best」にも出演され、世界中に勇気を与えて続けておられます。

私を襲った突然の事故

私の幼い頃のからの夢は、看護師になることでした。

しかし、中学校へ入学したものの、成績もふるわず、
心が荒れていて、よく出る言葉は「マジめんどくさい。マジうざい。」でした。

そんな時、中学2年生の頃に出会った先生のおかげで、考えが一転します。教師の夢をあきらめきれずサラリーマンから転身し、その思いを熱く語ってくれた先生でした。そのとき「ダサい」と生徒たちに馬鹿にされていた先生が、私には輝いて見えました。

「先生のようなキラキラした一生懸命な大人になりたい、看護師になりたい」
そう心に決め、勉強をがんばり始めました。

それから頑張り中学3年で成績も一番になりました。そして、看護師になるべく看護専門学校で学び、看護師の免許を取りました。

しかし、20歳の時、実習先の病院へ向かう途中でトラックに接触。タイヤに巻き込まれ右腕を切断するという大きな交通事故に遭ってしまいました。

鏡に映る腕がない姿を見て、自暴自棄になり、まわりの人たちに八つ当たり。毎日ふとんの中で、泣いて過ごしていました。

しかし、私は、お見舞いに来てくれた看護学校の先生の言葉で、また夢を追うことを決意しました。「あなたがあきらめないと約束してくれるなら、先生たちは待っています。」その言葉で自分のやることが明確になり、前向きになることができました。

夢をもう一度

夢を失いかけたことで、これまで夢に生かされてきたことに気付き、義手の看護師になる決意をしました。

看護師専用の義手を制作することは大変でしたが、「前例がない」ことに挑む楽しさもありました。日本で初めての義手の看護師になれたのも、もう二度と夢を離したくない思いからでした。

そして、自分に義手を作ってくれ、元気を与えてもらえたこの町に恩返しがしたいという思いから、神戸の町で看護師になることを決めました。

でも、蓋を空けてみたら町のみなさんにまた育ててもらっていました。腕1本の私に点滴を刺してもらうのは怖かったでしょうに、患者さんはみんな「何回でも刺しな」と言ってくれました。

そして、看護師の仕事と障がい者水泳を両立させることができたのも、それを許してくれた院長先生はじめ、職場の方々、患者さんのおかげです。

さらに、障がいを持っている私を受入れてくれた、旦那さん、そしてその家族には一生恩返しをしていきたいと思っています。

また、娘が大きくなった時、お友達に「お母さんはなんで腕がないの」と聞かれることもあるでしょう。でも、その時には、「普通って人によって、家族によって違うんだよ」と胸を張ってもらえるような子になってもらいたいと思っています。

講演のおわりに…

どんな時もそばで支えてくれた母を喜ばせたいという思いで、母の好きなバイオリンを再開し、特注の義手を付けて10年間練習を重ねてきた伊藤さんー。

右手にヴァイオリン専用の義手をつけ、弓を動かして演奏してくださいました。その演奏は、とても素晴らしく会場を感動で包みました。

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伊藤真波さんの講演は、いのち・絆・家族 障がい者の人権・夢・チャレンジ・障がい・バリアフリー・闘病体験オリンピック・パラリンピックなどにおすすめです。

>伊藤真波さんプロフィール

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