安藤和津さん 講演会講師のご紹介
高齢時代をいかに楽しく生きるか
エッセイストやコメンテーターとして活躍する、安藤和津さん。
安藤さんは、10年以上にもわたり認知症を発症した母親の自宅介護を行ってきました。
母・昌子さんの病気が発症したのは、69歳のときでした。
昌子さんは、毎朝きれいにお化粧をし、誰よりも早く台所に立つしっかり者のお母さんでした。
ところが、ある時から、パジャマのまま表を出歩くようになり、朝から晩まで口をへの字にしてテレビをぼんやり眺めるだけになりました。
そして日が経つにつれ、トイレの始末すら自分でできなくなっていったのです。夜中に「朝ご飯まだ?」と催促するなど、それまでとは別人のようになってしまいました。
他人に嘘や悪口を言い、ヒステリーを起こして物を投げつける母。
安藤さんたち家族は、お母さんに何が起きているのかまったくわけが分からず、毎日振り回されながら怒りと切なさで涙が止まりませんでした。
ある日、お母さんが転倒して骨折したことを機に病院で検査をすると、高血圧に糖尿病、さらには脳に大きな腫瘍が見つかりました。
「明日お母様が目覚めたとしたら、それは神様からのプレゼントです」。医者からそう告げられたほどでした。
つらい時ほど考え方を見つめ直してみる
医食同源の言葉があるように、有効な薬や治療法もない状態の母を食で何とかできないだろうかと考え、それまで洋食中心だった食事を和食に替え、毎日丁寧に作り、母に食べてもらいました。
しばらくするとヒステリーがおさまり、目に輝きが戻ったのです。食べ物は何よりも大事だと痛感しました。
バランスよい食事と適度な運動を心掛けて、介護されずに生きられる体でいたいものです。介護生活は本当に辛く大変なもので、私の肩は変形してしまい、介護うつになってしまいました。
政府は在宅介護を勧めていますが、介護をする家族が笑顔で向き合えなかったら暗いトンネルに入ってしまうことも多いのです。
どんなに厳しい状況でも、考え方や言葉の切り返し方で気持ちが楽になることがあります。そうした発想を持ってほしい。人生には辛いことがたくさんありますが、辛いままで放置しないでください。「辛」いを一つ乗り越えたら「幸」になる。
これを鉄則に、みなさんが素敵な明日を生きていくことができたらいいなと思います。
安藤和津さんの講演は、介護・認知症 看護・在宅医療
男女共生・ワークライフバランス、食育、生涯学習・いきがいなどをテーマとした講演会におすすめの講師です。
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