福祉施設でネタを披露して回る異色の女性芸人、メイミさん。
「介護福祉芸人」を名乗り、高齢者に笑いを届ける活動を行っています。
漫才やコントが主流のお笑い芸人とは違い、一緒にレクリエーションをしたり、ひと目で見て分かるような瞬間芸で楽しませるのがメイミさん流。
ハグやハイタッチをしながら相手との距離をどんどん縮めていき、笑顔で客席一人一人の表情を見ます。
内容は理解できているか。置いていかれている人はいないか。
「高齢者」とひとくくりにされがちですが、当然一人一人個性があって、豊かな人生経験がある。そこを大切にしながら接っすることを大切にしています。
「老い」の葛藤を「笑い」で和らげたい
メイミさんは高校卒業後、知人のお笑いライブを手伝ったことから、人が笑う姿に心を動かされ、「ホリプロ」のオーディションを受け合格。
芸人として活動をしていたとき、知人の誘いで複合福祉施設でのお笑いイベントに出演しました。そこで、普段のお笑いライブとは違う、客席との一体感や雰囲気の温かさに自分の中で何かがはじけたといいます。
その後、フリーで高齢者向けの施設を回ることに。
しかし、思うように笑ってもらえず、どうしたら笑ってもらえるのか模索する日々でした。
そんな中、自宅の近所でデイサービスのパート募集を見かけました。「これならお年寄りのことが分かるかも！」と、ホームヘルパーの資格を取ってから応募し、週３日働きだしました。
同じ勤務先で１４年まで８年半勤務。介護福祉士の資格も取得。
現場で接する高齢者は肉体的、精神的に老いていくことへの葛藤、家族や友人が死んでいくことへの心細さなど、様々な不安を抱えて生きているのだと知りました。
自分が接している時だけでも笑ってほしい、「老い」の葛藤を「笑い」で和らげたいと願い、リハビリにじゃんけんの動きを取り入れるなど楽しめる工夫を凝らしました。これが「介護福祉芸人」としての現在のネタにつながりました。
そして現在は、高齢者向けの演芸イベントの企画・開催などを行うＮＰＯ法人「笑顔工場」の理事長を務めながら、社会貢献として介護施設を回る活動を行っています。
高齢・福祉、介護をテーマとした講演会におすすめ！
メイミさんの講演は、実際のエピソードを基にした「介護漫談」と、パフォーマンスを交えた、参加型できる講演会です。是非一度プロフィールをご覧ください。
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