【2023年度最新版】人材育成に使える補助金3選!おすすめの補助金制度や申請する際の注意点を徹底解説
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企業が競争力を維持・向上するためには、人材育成が不可欠です。しかし、人材育成にかかる費用は大きく、特に中小企業では負担が大きい場合が多々あります。
そのようなときには、補助金制度を利用することで人材育成の負担を減らすことが可能です。この記事では、2023年度最新版の人材育成に使える補助金や申請する際の注意点も解説します。人材育成をしたいと考えているけれど、資金面で断念せざるを得ないという方はぜひ参考にしてみてください。
コンテンツ目次
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人材育成で補助金を使うメリット
人材育成には多くのコストがかかりますが、補助金を利用することで企業の負担を軽減し、より費用対効果の高い人材育成が可能になります。
ここでは、人材育成に補助金を利用するメリットを見ていきましょう。
外注費を軽減できる
人材育成にかかるコストの一環として、外注費が挙げられます。外注費は負担が大きく、中小企業では積極的に利用することが難しいということもあります。しかし、補助金を利用することで、外部専門家によるトレーニングや研修費用をそれにあてることが可能になり、事業で活用することができます。
社員のモチベーションアップにつながる
継続的な研修やトレーニングを開催することで、スキルアップやモチベーションアップにつながります。
人材育成を通じて、社員のスキルアップや能力向上が図れるため、企業の競争力が向上します。また、社員が自己研鑽をすることで、社員のモチベーションアップ効果もあるので、より大きな効果を期待することが可能です。
人材育成に使える補助金3選
以下で、2023年度の最新版でおすすめの補助金制度を3つ紹介します。
人材開発支援助成金
従業員のスキルアップを支援するための人材開発支援助成金は、事業主が従業員を訓練・研修する際に必要な経費や賃金の一部を支援する制度です。
これまで、特定訓練コース、一般訓練コース、特別育成訓練コースの3つがありましたが、令和5年4月から人材育成支援コースに統合され、新しいコースが追加されたため、2023年現在では、以下の7つのコースがあります。
コース名 | 概要 |
---|---|
人材育成支援コース | 正社員のスキル・ノウハウ向上のための訓練や非正社員の正社員化を目指す訓練を助成するコース |
教育訓練休暇等付与コース | 従業員の能力向上のため、訓練を受けるための休暇制度を導入し、従業員がその休暇を取得して訓練を受けた場合に助成するコース |
人への投資促進コース | デジタル人材を育成する訓練を実施した場合に助成するコース |
事業展開等リスキリング支援コース | 事業展開により、新たに必要となったスキルやノウハウを習得するための訓練を実施した場合に助成するコース |
建設労働者認定訓練コース | 建設関連の訓練を実施した場合に助成するコース |
建設労働者実習コース | スキル向上のための実習を有給で受給させた場合に助成するコース |
障害者職業能力開発コース | 障害者の職業に必要な能力の習得・向上のために継続的な教育訓練を実施した場合に助成するコース |
キャリアアップ助成金
キャリアアップ助成金は、派遣社員・パート・アルバイトなどの非正規雇用労働者のキャリアアップを支援するために、企業が正社員への登用や処遇改善などの施策を実施した場合に支給される制度です。
この助成金は、企業が従業員のキャリアアップや処遇改善を支援することを奨励し、福利厚生支援を間接的に促進することで、職場環境の改善をもたらす役割を担っています。
目的 | コース名 | 概要 |
---|---|---|
正社員化 | 正社員化コース | 有期雇用社員労働者などを正社員に転換した会社を助成するコース |
障害者正社員コース | 障害のある有期雇用労働者を正社員に転換した会社などを助成するコース | |
処遇改善 | 賃金規定等改訂コース | 有期雇用労働者の基本給などの賃金規定を改定し、給料を3%以上増額し、6ヶ月以上適用した会社を助成するコース |
賃金規定等共通化コース | 有期雇用労働者と正規雇用労働者の共通の賃金規定などを新たに規定し、6ヶ月以上適用した会社を助成するコース | |
賞与・退職金制度コース | 有期雇用労働者などを対象とした賞与・退職金制度を導入し、支給もしくは積立を実施した会社を助成するコース | |
短時間労働者労働時間延長コース | 有期雇用労働者などの週所定労働時間を延長し、社会保険が適用された会社を助成するコース |
社内型スキルアップ助成金・民間派遣型スキルアップ助成金
東京都が提供する「社内型・民間派遣型スキルアップ助成金」は、中小企業などの事業主が従業員の職業訓練にかかる費用を助成する制度です。
職業訓練とは、業務に必要なスキルや知識を身に付けるための訓練のことです。自社内で実施する短時間のオフ・ザ・ジョブトレーニング型訓練や、民間の教育機関で行われる短時間の訓練に従業員を派遣して受講する民間派遣型の訓練が助成対象となります。
社内型スキルアップ助成金 民間派遣型スキルアップ助成金 申請者 中小企業・団体 中小企業 訓練時間 3時間以上12時間未満 3時間以上20時間未満 訓練場所 東京都内 修了者数 2名以上 1名以上 訓練の実施方法 集合型訓練
及び同時かつ双方向のオンライン訓練集合型訓練
参考:社内型スキルアップ助成金・民間派遣型スキルアップ助成金
補助金申請の流れ
補助金申請をしようと思ったら、どのように進めていけば良いのでしょうか。ここからは、補助金申請の流れを、人材開発支援助成金を例として紹介します。
Step1:事業内計画の作成と周知
まず、自社の人材育成の基本的な方針などを記載する「事業内職業能力開発計画」を作成します。作成された計画を社内で周知し、職業能力の開発の取組を推進する「職業能力開発推進者」を選びましょう。
Step2:計画届の申請
「訓練実施計画」と「年間職業能力開発計画」を作成し、申請書類を都道府県労働局に1か月前までに提出します。提出する書類には訓練実施計画届、年間職業能力開発計画、訓練別の対象者一覧、事前確認書が含まれます。
Step3:制度導入
自発的職業能力開発訓練と長期教育訓練休暇等制度の助成を受ける場合は、就業規則等に制度を定めましょう。自発的職業能力開発訓練は計画提出前に、長期教育訓練休暇等制度は計画提出後に制度を導入するのが原則です。
Step4:訓練の実施(制度の適用)
年間職業能力開発計画に基づいて、職業訓練を実施します。訓練を実施するにあたり、計画を変更する場合はあらかじめ「訓練実施計画変更届」を提出することが必須です。
Step5:支給申請
訓練を終えたら、訓練終了日の翌日から2ヶ月以内に、支給要件確認申立書や支払方法・受取人住所届、支給申請書などの書類を都道府県労働局に提出します。必要書類には賃金助成・OJT実施助成の内訳、経費助成の内訳、OFF-JT実施状況報告書も含まれます。
人材育成の補助金を申請する際の注意点
ここからは、人材育成の補助金を申請する際の注意点について見ていきましょう。
労力を要する
申請書を作成する際には、申請書の記入や添付書類の準備など、膨大な時間や手間が必要です。また、新たに申請書を作成する場合、申請書の内容を十分に理解する必要があるため、多大なストレスを感じる方もいるでしょう。
さらに、補助金を申請する場合には、自社事業に適合したアピール的な申請書を作成する必要があります。こうした作業に時間や費用がかかり、本来の業務に支障が出る可能性もあります。
補助金給付までに時間がかかる
補助金申請から給付までには、一定期間がかかることがあります。申請前に期間を確認しておき、スケジュールを立てることが大切です。
もし申請が承認されたとしても、実際に給付されるまでには支払いを立て替える必要があります。
制度を改める必要性が生じる
補助金を受けるために、新しい制度を導入しなくてはならないことがあります。具体的には、人事制度や就業規則を見直したり、時間外労働の削減や賃上げを行ったりすることです。
ただし、これらの制度を一度導入すると、簡単に廃止することはできません。
万が一廃止する場合は、受けた補助金の返還が必要になることがあります。また、必要のない制度を導入すると、予期せぬ負担になることもあるので、注意が必要です。
信頼できる研修会社や機関に相談し、よく理解してから導入を検討することをおすすめします。
補助金の手続きに代行業者を使うことも視野に入れよう
自社で助成金・補助金の申請を行う場合、申請書の作成や必要書類の準備などに多大な時間と労力を費やす必要があります。しかし、代行業者に依頼すれば、自社にかかる負担を低減するだけでなく、採択率の向上にもつながります。
申請代行業者を選定する際には、コミュニケーションをしっかりと取り、納得のいく説明をしてもらったうえで依頼することが重要です。ちゃんとした代行業者に依頼することで、トラブルも未然に防ぐことが可能です。
【まとめ】補助金を活用して人材育成を進めよう
社員研修を行うことは重要ですが、研修の費用が高額になることがあります。そのため、従業助成金を活用することが有効です。
助成金を受けるためには、各助成金の要件を確認しましょう。助成金を受け取る際は、使い道が自由であるメリットがある一方、適切に計画を立てることが重要です。助成金を活用する際は注意すべき点もあるため、コンサルティング会社を利用して不明な点を解決するなどして、計画的に取り組んでいきましょう。
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