あんざい ゆうき安斎 勇樹
- 肩書き
- 株式会社MIMIGURI代表取締役Co-CEO
東京大学大学院 情報学環特任助教 - 出身・ゆかりの地
- 東京都
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外部環境の変化が目まぐるしく、不確実性が高い現代。これまでの「軍事的世界観」に基づく経営・組織マネジメントから脱却して、人と組織のポテンシャルを最大限に活かして新しい価値を探究する「冒険的世界観」の組織づくりにシフトしていくことが求められています。そのためには経営・人事・ミドル・事業リーダーにはどんな変化が求められるのか。ベストセラーとなった『問いのデザイン』『問いかけの作法』などの著作を基盤にしながら、「問い」「組織づくり」「カルチャー改革」「学び」「ファシリテーション」などをキーワードに、豊富な実例を交えて具体的な実践方法を体系的に解説します。
プロフィール
1985年生まれ。東京都出身。東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の創造性を高めるファシリテーションの方法論について探究している。主な著書に『問いのデザイン』『問いかけの作法』『パラドックス思考』『リサーチ・ドリブン・イノベーション』『ワークショップデザイン論』などがある。
主な講演実績
大企業やベンチャー企業の社内セミナー、公開イベント、学会シンポジウム、商工会議所など年間100件以上を担当。
自社開催のウェビナー「ヒトと組織に強い経営人材になるための『新時代の組織づくり』」(2023年6月27日)では、広告を一切使わずにベンチャー企業、大企業の経営層・マネージャー層・人事などを中心に3,200名以上を動員。満足度98%を記録した。
主な講演のテーマ
1. 問いのデザイン:問題の本質を見抜き、本当に解くべき問いを立てる
会議が盛り上がらないとき。良いアイデアが浮かばないとき。メンバー同士が「わかりあえない」と感じるとき。問題解決や意思決定がなかなか前進しないとき。これらの原因は「問い」がうまくデザインされていないケースが大半です。問題の本質を見抜き、“本当に解くべき課題“を設定することで、ブレイクスルーを起こす。HRアワード2021最優秀賞のベストセラー『問いのデザイン』をアップデートした最新知見をもとに、生成AI時代に必要不可欠な「問い」のデザインの考え方を事例を交えて体系的に解説します。
2. 新時代の組織づくり:軍事的世界観から冒険的世界観へのカルチャー改革
20世紀の経営・組織マネジメントは「軍事的世界観」ーつまり兵士を育成し、軍隊を率いて、敵国に攻め込み、領土を奪いあうことを是とする考え方を基盤としてきました。しかし令和の時代、定年まで軍に隷属する個のキャリア観は消失し、持続可能性が危ぶまれる社会においてパーパス(理念)を掲げ、仲間と協力しながら社会に新しい価値を生み出す「冒険的世界観」が主流になり、組織には大きなカルチャーの変革が求められいます。本講演では、これまで350社以上の大企業およびメガベンチャーのコンサルティング実績を体系化した新時代の組織づくりの方法論について解説します。
3. チームを覚醒させ、心理的安全性を醸成するファシリテーション型マネジメント
変化が速く不確実な時代において、トップダウン一辺倒のマネジメントでは立ち行かなくなり、これからは多様なメンバーの個性とポテンシャルを活かしたファシリテーション型のマネジメントが求められています。目標設定、問題解決、ミーティングマネジメント、ベストセラー『問いかけの作法』の真髄、軍隊型ではない新しいフィードバックの技法などを交えて、心理的安全性を高めて、チームのポテンシャルを最大限に活かすチームマネジメントの方法を実践的に解説します。
4. ボトムアップの新規事業開発:問いを起点としたアイデアのつくり方
ビジネスを取り巻く環境がめまぐるしく変化し、小さなイノベーションの積み重ねが求められる昨今、現場主導の「ボトムアップ型の新規事業」が求められています。しかしながら、言うは易し。どのようにアイデアの切り口を見つければよいのか。見つけたアイデアの種をどのように育てればよいのか。これまでの既存事業はうまく活かしたいけれど、そこに囚われてしまってもいけない。現場の自由な意見を活かしたいけれど、トップが認めなければ、コトは動かない。そのようなさまざまな「ジレンマ」に、いまあらゆる企業が頭を悩ませています。本講演では、これまで数多くのボトムアップ型の新規事業開発プロジェクトや組織変革を手掛けてきた経験を活かして、「問い」を起点とした新規事業開発推進の手がかりについて解説します。