あらい ゆうじ新井 裕治
- 肩書き
- カンツォーネ歌手
音楽コメンティター - 出身・ゆかりの地
- 愛知県
この講師のここがおすすめ
世界的カンツォーネ歌手、新井裕治さん。
音声障害のため、一度はあきらめた歌手の夢にシルバーエイジから再挑戦。見事世界的なカンツォーネ歌手になられました。そんな新井さんの軌跡は、同世代をはじめ、多くの方に勇気を与えてくれる内容です!
プロフィール
愛知県立芸術大学卒。東京二期会を経て帰阪。
これまで、日伊国交樹立150周年記念事業 カンツォーネ・ナポレターナ・リサイタル2016 inナポリにて、日本人で初めて公演を行う(カンツォーネ発祥の地 Il Gran Caffe Gambrinus にて挙行 )。また、国立ベッリーニ歌劇場・マルツェーラ邸・タッソー劇場など、イタリア、ドイツ、スイス、オーストリア、ルーマニア、フランス、アメリカ、韓国、中国、オーストラリアの10ヶ国で演奏活動を行っている。フランスでは、文化庁地域団体海外派遣・音楽部門日本第一号として公演を行った。
その他、大阪オペラコミークの主宰・指揮、ラジオ大阪「みんなでコーラス」専属インストラクター、大学非常勤講師、柏原市特別嘱託職員を歴任。音楽教育コメンティターとして全国100ヶ所で講演。
受賞歴
ルーマニア・イオンビドゥー国際コンクール一位EXCELENTA賞
スイス・モントルー国際コンクール女声合唱部門一位BIEN賞
主な講演のテーマ
1. 日本人が他国の文化を相手国の人の前で披露するということ
カンツォーネを歌うにあたっての障壁は「ナポリ語」だった。
曲の誕生した歴史的いきさつ等の考察も必須。10年かけて調べて自前の辞書を作り、現地で買った資料の翻訳はA4にして380枚にものぼった。肝心な発声は、戦前の45回転のレコードを聴き、現地レッスンも受けて劇場にて歌った。そして、その集大成として日伊両国記念事業としてカンツォーネ発祥の店ガンブリヌスで日本人初となるリサイタルを行うことができた。イタリアに飛び込んだカンツォーネ歌手の奮闘記。
2. JUGIANOのナポリ四方山話
第一話「ナポリのトルコ・ハーレム」
第二話「スエズ運河の呪い」
第三話「ウンベルト一世の奇怪な運命」
第四話「ナポリ音楽と南無阿弥陀佛」
第五話「怪盗ルパンはナポリにいた」
第六話「女戦士アマゾネスと民族移動」
第七話「ヴェスビィオ山とポンペイ遺跡」
第八話「ナポリ料理ならオステリア」
第九話「イタリアと日本の繋がり」
上記の話は、JUGIANOの50年間に及ぶナポリ語研究や貴重な資料になります。
3. 徹底発声法講座
日本人にイタリアの楽曲を歌われる方は多い。
しかし、求められる「ベルカント発声」ができない人は多い。講演では、その理由と克服法を自ら歌い示します。過去に全国の音楽指導者より大好評を得た講演です。
4. シルバーエイジ奇跡の復活
私は、愛知県立芸大を卒業後、東京・二期会に入りました。
しかし、オペラでの声帯酷使がもとで、音声障害を起こし声楽家を断念。その時点で自分の声帯がオペラには向いていないことを悟ります。その後、指揮者として28年間の活動、海外公演した時に、ふとしたきっかけから声帯の回復を偶然にも知り、声楽家に復帰することを決心します。
「弱声での歌唱を特徴とするカンツォーネ歌手になろう!」シルバーエイジが行う夢への再挑戦。そしてやり遂げたのです。
現在まで日本人で古典ナポリカンツォーネのリサイタルをナポリで単独でやられた方はおられません。それはエベレスト山に単独で登るような冒険でした。それは「やっていない」ではなく「やれなかった」。それほど独学での調査を必要とし、学習を積み重ねないと実行できない大きな障壁だったからです。復帰するために重ねた体験は面白いし珍しい。誰にでもできる事ではないし、運にも恵まれました。この講演で、シニア世代には勇気を与えます!
5. 河内の子を日本代表に導いた軌跡
子供たちが伸びないのは、先生が先生に見えないから。
先生にはカリスマ性が必要です。私は、文化不毛の一地方にある普通の児童合唱団を日本代表に育て、20回近くも文化庁からの助成金を得て発表を行ってきました。ヤマハ音楽振興会からもお墨付きをいただいた私が、河内の子供達を日本代表まで導いた軌跡をお話します。
6. 大指揮者のカバン持ち修行
私はこれまで、優れた人と身近に接するため、大きな影響を与える卓越された先達に内弟子修行をしてきました。偉人と深く接した、めったにない面白噺をお伝えいたします。