きむ へぎょん金 惠京
- 肩書き
- 国際法学者
日本大学危機管理学部 准教授 - 出身・ゆかりの地
- 海外
この講師のここがおすすめ
国際法およびテロリズムの研究の第一人者である、金惠京氏。
日韓を同時に愛し、双方のために歩んでいきたいという金氏。講演では、韓国・日本・国際社会という3視点から、公平でグローバルなお話をしていただけます。真の国際人としてのあり方を学べる講演会です!
プロフィール
1975年、韓国・ソウル生まれ。
韓国で育ち、幼い頃から日本の雑誌や音楽に触れることで日本への思いを募らせ、明治大学へ進学。早稲田大学大学院を経て、専門であるテロ研究を行ったアメリカでは、ジョージ・ワシントン大学総合科学部専任講師、ハワイ大学韓国研究センター客員教授などを歴任。その後、2012年、震災で揺れる日本で生きていきたいと再来日。明治大学法学部助教、日本大学総合科学研究所准教授を務めた後、2016年より現職。韓国でも2016年から延世大学国家管理研究員の研究教授に就任し、危機管理に関する大統領諮問機関委員や、外交官(外務省)の外務顧問官を務める。韓国と日本をともに愛する気持ちが、日本と韓国の立場をたして2で割るのではなく、公正でグローバルな視点による発言の原点となっており、マスメディアをはじめ各所で注目されている。
主な経歴
1975年 韓国ソウル生まれ
1996年 明治大学法学部法律学科入学
2000年 明治大学法学部法律学科卒業
2002年 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際関係学専攻修士課程修了
2006年 ローファームMorrison&Foester本部国際弁護士(~2007年)
2007年 ジョージ・ワシントン大学総合科学部専任講師(~2009年)
2010年 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科より博士号(国際関係学)取得
2010年 ハワイ大学韓国研究センター客員教授(~2012年)
2012年 明治大学法学部助教
2015年 日本大学総合科学研究所准教授
2016年 日本大学危機管理学部准教授
主なメディア出演
NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」
テレビ朝日「ワイド!スクランブル」「スーパーJチャンネル」
日本テレビ「真相報道バンキシャ」
TBS「サンデーモーニング」「ひるおび!」「ゴゴスマ」 他多数
主な著書
風に舞う一葉(第三文明社)
柔らかな海峡 ~日本・韓国和解への道~(集英社インターナショナル)
テロ防止策の研究 – 国際法の現状及び将来への提言(早稲田大学出版部)
主な講演のテーマ
1. 韓国事情を読み解く
韓国は隣国ながら、政治システム、経済の特性、安全保障、歴史問題等々、その本質は十分に理解されていません。確かに、書店に行けば刺激的なタイトルの本が溢れていますが、日韓両国を知る者からすれば偏りが目立ち、全体像が見えて来ません。そこで、日本の大学で教鞭をとりながら、韓国で政府の諮問委員として日韓関係等の問題に第一線で関わっている経験を生かし、現在そして将来の韓国を読み解く指針をお伝えいたします。
2. 朝鮮半島情勢を読み解く
韓国と北朝鮮をめぐる朝鮮半島情勢に対して、一部分だけを切り取った情報が日本では多く見られます。しかし、日本側からのみの視点で朝鮮半島を見ようとすると、北朝鮮の現状、核・ミサイル開発、テロの危険性、今後の金正恩体制といった問題を、満足に捉えきることは出来ません。そこで、世界各国の立ち位置に基づく複数のフィルターを通してみると、北朝鮮の姿が立体的に浮かび上がってきます。また、韓国と北朝鮮の建国以降の経緯を踏まえれば、両国の対立構造および各種声明に込められた意図が明確に見えてくるのです。本講演では、そうした朝鮮半島情勢を見る的確な枠組みを提示いたします。
3. 日本のテロ対策を問う
東京オリンピックにおけるテロに対する危機意識は、各所で高まっています。また、北朝鮮による国家テロ、「イスラム国」の存在など、日本の国内外でテロへの注目が集まっています。しかし、今後発生するであろうテロに対して日本がどう対処すべきなのかについては、明確な方針を打ち出せていません。そこで、本講演では国際政治の中枢であるワシントンD.C.で、東アジアにおけるテロ対策の第一人者としての視角を生かし、将来的に日本がとるべき対策を提示します。
著作紹介
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『柔らかな海峡 日本・韓国 和解への道』
出版社: 集英社インターナショナル -
『風に舞う一葉―身近な日韓友好のすすめ』
出版社: 第三文明社 -
『無差別テロ――国際社会はどう対処すればよいか』
出版社: 岩波書店