みやもと まさはる宮本 延春
- 肩書き
- 作家/エッセイスト/元高校教諭
- 出身・ゆかりの地
- 愛知県
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著書「オール1の落ちこぼれ、教師になる」で一躍注目を集めた宮本延春さん。いじめを苦に自殺未遂を経験した中学。卒業時、漢字は自分の名前しか書けない落ちこぼれから、人生を立て直し現在は、自閉症の我が子のケアをする傍ら、講演や執筆活動でご活躍されています。
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プロフィール
1969年 愛知県に生まれる。
生まれてすぐに養子に出され、血縁関係のない家庭で、父親からは愛情を感じられずに育つ。
小学生の低学年からいじめが始まり、学校嫌いが勉強嫌いにつながる。中学ではオール1となり、いじめを苦に自殺未遂を経験。中学を卒業するとき、漢字は自分の名前しか書けず、数学は九九が二の段までしか言えず、英語は知ってる単語が「book」のみという落ちこぼれとなる。進学できず見習い大工として働き始めるが、16才で母を亡くし、18才で父を亡くし、兄弟も親戚付き合いもなく、天涯孤独となる。極貧の生活を経験して、23才のときアインシュタインロマンというテレビ番組を見たのをきっかけに、物理学に興味を持ち、夜間定時制高校へ進学し、名古屋大学に合格し、大学院まで進み、母校の教師となる。2007年教育再生会議委員に就任(~2008年1月)。
現在は、自閉症の我が子をケアしながら、講演や執筆活動を通して、子どもや大人を元気にしたいと、毎日を励んでいる。
講師からのメッセージ
「いじめ」というものをきっかけに落ちこぼれになった経緯からはじまり自分はやってもできない、ダメな人間だと心底思っていた気持ちを伝えます。しかし、伸びない子も、ダメな子もいないこと、そして自分に適した学習方法で行うことで必ず成長することを、実例を紹介しながらお話しします。そして両親を亡くして一人で生きる世界がどんなものだったのか今の生徒たちの日常と比較することで、どれだけ家族が大切なのかどれほど面倒をみてもらっているのか、そのありがたさを、クイズを交えて届けます。
ちなみに、そのクイズとは「当たり前の反対の言葉は、何でしょう?」というものです。
そして、恩人となる親方との出逢いを通じて、いかに私が救われてきたのかその出逢いを切っ掛けに、人生がどう変わっていったのか……アインシュタインとの出逢い、定時制の先生との出逢い……私が教師になるまでを話したのち、どうすれば夢や志が見つかるのか、私の例を挙げて紹介します。
「やらなかった後悔をしない(挑戦こそが成功の源)」や「成長痛(辛い苦しいは成長の証し)」という内容をお話しさせて頂きたいと思っております。
主な講演のテーマ
1. オール1の落ちこぼれ、教師になる。~出逢いの奇跡~(一般向け)
いじめが原因で学校嫌い、オール1の落ちこぼれが中卒で社会に出る。10代で両親と死別し天涯孤独の極貧生活、人との出会いの奇跡から、教師になるまでの半生をユーモアたっぷりにお話し致します。
2. オール1の落ちこぼれ、教師になる。~子どもに笑顔を~(教員向け)
いじめ問題の難しさ、生徒のわからないの理解、勉強方法の重要性、夢や希望を持てない子どもの心理など、いじめや落ちこぼれの経験をもとに、様々な目線からお話し致します。
3. 未来のきみが待つ場所へ(小・中・高の生徒向け)
いじめ、落ちこぼれの経験を背景に話しながら、夢を見付ける方法、勉強への取り組み方、今の生活を当たり前と思わず、感謝の種をまく方法など、年齢に合わせて語り口を変え、ユーモアを交えてわかりやすく話します。
4. キミのためにできること(保護者向け)
いじめから始まった学校生活、「勉強しろ」と言われる苦しみ、中卒の両親から言われ続けたこと、私の経験をふまえて、できたとところを見る目を持つ重要性や、大人の笑顔が子どもに安心感を与え、大人の元気が子どもの希望になることをお話し致します。
5. 育てよう子どもの肯定感(PTA関係向け)
中学の成績はオール1、九九が二の段までしか言えず、漢字は自分の名前しか書けず、英語の単語はbookしか知らなかった。しかし、23歳のとき小学3年生の算数ドリルからはじめ、名古屋大学の大学院まで進んだ。そのきっかけは?どうしてやろうと思えたのか?そのヒントは自己肯定感。いかに育てることができるのか、経験をふまえてお話しさせて頂きます。
6. いじめはゆるさない!(いじめ)
いじめのはじまりやきっかけ、いじめの見つけにくさ、どうすれば防げるのか、また起きてしまったときはどうすればいいのか、一緒に考えながら、私のいじめられた経験や、教師としてどのような対応をしてきたのか紹介し、いじめに重点を置いた話をさせて頂きます。
7. 人は、その人であるだけで大切な存在(人権啓発向け)
いじめと障害者を話題にお話しさせて頂きます。いじめについては私の経験を元に、障害者については私の次男(広汎性発達障害:自閉症)を中心に、様々な角度から“誰にでも大切な人がいる”こと、そして“愛されることで生きる喜びが得られること”を説教臭くなく、優しく感じ取ってもらえる話をさせて頂きます。
8. 現場から学んだ、安全の大切さと働く喜び(安全大会)
安全のために働くのではありませんが、全ては安全からです。
働く人たちの安全のために、労働災害を予防し、安全意識を高めることを目的とします。
また、何のために働いているのか振り返り、大切な人のために働いていることを再認識し、加えて心をリフレッシュしていただけるよう努めさせていただき、薄らぎがちな安全意識を喚起したいと思います。私や同僚が実際に経験した事故やケガの実例を紹介し、これらを元に、どうすれば安全な作業が確保できたのか、思い感じることをお話しさせて頂きます。
9. オール1の落ちこぼれ、教師から主夫になる ~性別では決まらない役割分担~(男女共同参画)
我が家の家族構成は、父親である私と妻、そして長男と次男の四人家族です。長男は生まれつき心臓病を患っており、次男は広汎性発達障害、いわゆる自閉症児です。
私たち家族は、男女の固定観念に縛られることなく、より家族がみな幸せに暮らせるためにどのような選択がベストなのか充分に話し合った結果、「仕事」「家事」「育児」の役割分担を切り離すのではなく、むしろ混在して助け合い、互いに補うことで、より幸せになれると判断しました。
私が育った家庭がどのようなものだったか、当時の父と母の役割分担はどうだったのか、どんな子ども時代を過ごし、そしてオール1から教師になり、主夫となるまでの経緯を、面白おかしく、そして楽しくお話し致します。
著作紹介
講師紹介動画
聴講者の声
■保護者の感想
- あっという間の1時間半でした。とても心に響く講演でした。テストの点数ばかり目を向けるのではなく、子どもの本質を大事にし、叩き上げるのではなく、大事に磨き育てていけるよう努めたい。子どもの心に寄りそえる母になろうと思いました。
- 子どもを無条件で評価することの大切さを改めて知る機会になりました。ほめるより先に否定することばかり言ってしまっていたので、まず肯定してあげるクセをつけたいです。これから見えているところだけにこだわったり、とらわれたりせず、存在を認めていける子育てをしていきたいと思いました。
- 長子のため、ついつい力が入りすぎて、言い過ぎてしまうことがあります。もっと子どもの存在を認め、いてくれるだけで嬉しいという気持ちを伝えていきたいです。あらためて子どもの存在というものが、とても大切で、認めてあげることやほめること、感謝を口にすることの大切さを学びました。家でも実践していきたいと思います。