【例文あり】講演会のアンケートはどうやって作るの?アンケート項目や注意点を紹介!

2023.04.26

2024.05.14

「コストをかけて講演会やセミナーを企画したのに顧客獲得になかなかつながらない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

このような場合には、アンケートの内容やビジュアルを工夫することで、講演会全体の印象が変わり、より効果的に集客やデータ収集を行うことが可能です。

この記事では、顧客獲得につながるアンケート作成のポイントやアンケートの注意点について、例文をまじえて解説します。

アンケートの作り方が知りたいという方はぜひこの記事を参考にしてみてください。

 

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講演会でアンケートを行う目的

企業が講演会・セミナーを開くうえで重要なのは目的を明確にすることです。目的を曖昧にしたまま講演会・セミナーを開いても情報を効率的に収集できず、コストがかさんでしまいます。

ここでは、企業の視点から見た講演会・セミナーを開く目的について見ていきましょう。

講演会の品質を確認するため

アンケート作成の大きな目的は、講演会全体の品質を確かめることにあります。

講演会の品質とは、テーマのわかりやすさ、会場のレイアウト、登壇者の話すスピードなど、講演会にかかわるすべての要素です。講演会の品質が上がるほど、参加者の満足度が向上します。

アンケートを通して講演会のわかりやすさ、レイアウトのわかりやすさ、話すスピードなどの講演会全体の要素についてフィードバックを行うことで、次回の公演に反映することができるでしょう。また、新しい商品・サービスの開発にも活かすこともできます。

参加者の潜在ニーズを知るため

アンケートを取ることで、講演会参加者の商品・サービスに対する潜在ニーズを把握することができます。潜在ニーズは曖昧であり、顧客側もはっきりとは把握していないものです。

例えば、分かりやすいルンバの例を見てみましょう。ルンバは「忙しいけど毎日掃除をしたい」という顕在ニーズがある一方で、「掃除機を毎日出し入れする必要がない」という潜在ニーズがあります。

ポイントを絞ったアンケートを実施することで、顧客自身も言葉にしにくいニーズを出しやすくなり、新商品・サービスの開発に役立ちます。

参加者の情報を得るため

アンケートを通して参加者の個人情報を収集することで、自社の商品・サービスに対する購買意欲が高い見込み客を把握することにつながります。

アンケートで収集できる個人情報としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 氏名
  • 年齢
  • 性別
  • 職業
  • 商品・サービスの利用の有無

個人情報の収集の際にはデータ漏洩によるプライバシー侵害が起きぬよう、情報の管理を徹底しましょう。

講演会のアンケートに入れたい項目

講演会・セミナーをよりよくしていくためには、目的に沿ったアンケート項目を設定し、フィードバックとして活かせる意見を収集することが大切です。

ここでは、講演会のアンケート項目として入れておくべき項目について見ていきましょう。

基本情報の質問

講演会・セミナーは企業にとって「見込み客」を洗い出し、長期的な営業につなげていくチャンスでもあります。

氏名や年齢だけでなく、下記のようなパーソナルな連絡先を収集することで、自社の商品・サービスのターゲットになりそうな顧客のデータを掌握することができます。

  • 電話番号
  • メールアドレス
  • SNSアカウント

しかし、電話番号やメールアドレスは個人情報となりますので、参加者に回答を強制させられているという感覚を与えないように、回答が任意である旨の記述を添えておいたほうが良いでしょう。

講演会の内容に関する質問

講演内容に直接関係する質問を効果的に盛り込むことでアンケートとしての価値を高め、データとして利用しやすくなります。

具体的には、「講演会を通してテーマへの理解が深まりましたか?」や「登壇者の話すスピードは適切でしたか?」などの質問項目を入れると良いです。このような質問を入れることでアンケートの目的が絞りやすくなり、参加者が答えに迷う場面を減らすことができます。

また、それぞれの設問を5段階でこたえられるようにしておくことでより答えやすくなり、また数値化することで回答をデータとして処理しやすくなります。

サービスに関する質問

サービスの質や満足度などを設問に含めることでアンケートの利用価値が高まります。

サービス満足度については5段階、今後の改善点や要望については記述式にするなど、設問によって回答方式を変えましょう。回答方式を変えることでアンケートのバリエーションが広がり、より幅広いデータを収集することができます。

講演会のアンケートを作るときの注意点

アンケートは講演会への要望を集めるのに役立つ一方で、個人情報を記載する可能性もあり、セキュリティ対策に気を付けなければなりません。また、アンケートの回答を雑に行われないように工夫が必要です。ここでは、講演会アンケートを作成する際の注意点について見ていきましょう。

プライバシーに配慮する

企業にとって最も避けるべきことは、情報漏洩のリスクです。

顧客の個人情報がたとえ一部でも漏洩してしまうと、プライバシー侵害による被害が発生してしまい、顧客情報を漏洩させたという事実そのものが深刻な信頼問題につながってしまいかねません。

アンケートでは顧客の氏名、電話番号、メールアドレスなど、重要な個人情報が大量にストックされるので、データ管理の流れについてあらかじめ手順を明確化し、全社員で共有することが肝要です。

  • 個人情報管理のサーバーを統一する
  • セキュリティをつねに最新のものに更新する
  • データ管理の担当者を限定する

上記のような対策を講じることで、顧客情報の安全性を最大限に高めることができます。

設問数が多すぎないようにする

アンケートの設問数が多すぎると、参加者が回答することを億劫に感じてしまうため、注意が必要です。

最適なアンケートの設問数は、3問~5問程度が望ましいとされています。アンケートの質問内容は、参加者の講演会やセミナーに対する満足度、内容についての評価、改善点などが一般的です。極力、必要のない設問を設置しないように注意してください。

 

設問に応じて回答方法を変える

講演会・セミナーのアンケートでは、設問の方向性によって回答方式を柔軟に変更する必要があります。

アンケートで使われる代表的な回答方式には、以下のようなタイプがあります。

  • ラジオボタン
  • プルダウンメニュー
  • チェックボックス
  • マトリクス
  • テキストボックス

上記のうち、ラジオボタン、プルダウンメニューが単数回答となっており、チェックボックスは複数回答が可能です。

マトリクスは、サービスの質・内容のわかりやすさ・登壇者の話すスピード・商品への満足度などのように、各項目に対してそれぞれ段階的に評価をしてもらいたい設問に使われるものです。これ以外にも、新商品への要望を記述式で回答してもらうといったように、設問に応じて特殊な回答方式を用いる場合もあります。

質問内容に応じて、回答に適した方式を見極めて適用させていくことが大切です。

質問内容をはっきりさせる

アンケートでは何を聞きたいのかというポイントを絞り、質問内容をはっきりさせるのがポイントです。

「今回の講演は面白かったですか?」など、質問が曖昧だと参加者が戸惑ってしまい、アンケートの回答が不完全なものになってしまうおそれがあります。また、さまざまな解釈が可能な質問文だと、正しく情報収集ができません。

質問内容をはっきりとさせ、正しいデータが収集できるように気を付けましょう。

講演会のアンケート例文

講演会の目的やメインターゲット、収集したいデータによって、アンケートの形式や質問方法が異なってきます。ここでは、どのようなアンケートにも応用できる基本的なアンケート例文を紹介します。

以下がシンプルで基本的な例文です。

問1:今回の講演会の全体的な内容について、御満足いただけましたか?

満足 / やや満足 / どちらでもない / やや不満 / 不満

問2:以下の項目について、ご感想をお聞かせください。

【プレゼンテーションのわかりやすさ】

とても分かりやすかった / 分かりやすかった / どちらでもない / 一部、分かりづらかった / とても分かりづらかった

【全体の時間の長さ】

ちょうどよかった / 概ねよかった / ペースが早すぎた / ペースが遅すぎた

【会場のレイアウト】

満足 / やや満足 / どちらでもない / やや不満 / 不満

問3:問1~問2で回答いただいた内容について、具体的な理由があればぜひこちらでお聞かせください。

問4:次回の講演にもご参加いただける予定ですか?

参加したい / どちらでもない(検討中) / 内容によっては参加したい / 参加予定なし

問5:当社の新商品についての御要望を具体的にお聞かせください

ご協力、誠にありがとうございました。

「講演会の印象をお聞かせください」など、大枠についての設問をトップに配置しておき、つづいて細かい項目でより具体的な回答を引き出していく、というのも一般的なテクニックとして用いられています。

【まとめ】アンケートを使って講演会を改善しよう

アンケートの設問を工夫することで、講演会のクオリティを改善することができます。

設問の内容を具体的にし、回答のポイントがわかりやすいアンケートを心がけることで参加者にとって答えやすいアンケートを作成することが可能です。

  • ラジオボタン
  • チェックボックス
  • プルダウンメニュー

上記の設問内容に合わせた回答方式を組み合わせることによってビジュアル的にもわかりやすくなり、参加者にとっての負担やストレスを軽減することができます。

講演会の企画ではアンケートの設計も丁寧に行い、顧客満足度の向上につなげましょう。

 

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株式会社オフィス愛 コーエンプラス
代表 森本 啓仁

はじめまして、コーエンプラス代表の森本です。私たちは、10,000回以上の経験とケーススタディをもとに、講演会の成功と講師紹介のコンサルティングをおこなっています。この道一筋20年の提案力をもとに、自信を持ってサポートいたします。今後も継続的な成長に努め、より多くの方を講演会の成功に導けるよう、質の高い情報をお届けします。

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