どりあん すけがわドリアン 助川
- 肩書き
- 作家・歌手
明治学院大学国際学部教授 - 出身・ゆかりの地
- 東京都
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プロフィール
1962年東京生まれ。
早稲田大学第一文学部東洋哲学科卒。日本ペンクラブ常務理事。長野パラリンピック大会歌『旅立ちの時』作詞者。
放送作家・海外取材記者を経て、1990年バンド「叫ぶ詩人の会」を結成。ラジオ深夜放送のパーソナリティとしても活躍。担当したニッポン放送系列『正義のラジオ・ジャンベルジャン』が放送文化基金賞を受賞。同バンド解散後、2000年からニューヨークに3年間滞在し、日米混成バンドでライブを繰り広げる。帰国後は明川哲也の第二筆名も交え、本格的に執筆を開始。著書多数。
小説『あん』は河瀬直美監督により映画化され、2015年カンヌ国際映画祭のオープニングフィルムとなる。また小説そのものもフランス、イギリス、ドイツ、イタリアなど13言語に翻訳されている。2017年、小説『あん』がフランスの「DOMITYS文学賞」と「読者による文庫本大賞(Le Prix des Lecteurs du Livre du Poche)の二冠を得る。2019年、『線量計と奥の細道』が「日本エッセイスト・クラブ賞」を受賞。
主な講演のテーマ
1.それでも生きる意味はある ハンセン病小説『あん』で伝えたかったこと
1996年にらい予防法が廃止され、絶対隔離という状況のなかで生きてこられた元患者のみなさんの人生を書こうと誓ってから数十年。作家として精神的に長い旅をしました。 本を出すことも並大抵のことではなかったのです。書こうと思ってから実際に書き、本にするまでの行程。映画化へのいばらの道。そして今、世界50カ国で上映され、小説も13言語に翻訳されました。この長く大きな旅を、写真資料なども投影しながらお話しします。
2.『2時間でわかる道(タオ)の世界』
著書「バカボンのパパと読む老子」(角川SSC新書)をもとに、老子を実人生にどう活かせば気持ちが楽になるのか、原典の解釈とともに人生のさまざまな問題について考察します。
その他「般若心経」やサン=テグジュペリの創作性に秘められた東洋的な発想についてなどをテーマにお話することも可能。
著作紹介
聴講者の声
- 非常に素晴らしい話を聞く事ができました。子どもに伝えていきたい。
- ハンセン病に対する差別だけでなく、人権という観点で語られたことは素晴らしかったです。「あん」の映画を振り返りながら、また「生きる」というテーマをあらためて考えさせられました。
- 「全て等しく、全ての人に生きる意味がある。」まさに、人権の根本に触れた気がしました。とても素晴らしい講演でした。泣いてしまいました。
- ドリアン助川さんのお話が素晴らしく、最後まで引き込まれました。「生きる意味」のお話、胸に響きました。
- 大変興味深く聴くことが、まだまだ考えなければならないと思いました。「何ものも単独で存在しない。」少し難しい切り口でしたが、まったく本質を突いたよい発想だと思いました。
- 自分が知っているつもりの事も、視点を変えてみるともっと勉強しなければ強く思った。ドリアン助川さんの生き方、素晴らしい。弱者に寄り添っていきたい。