こうぶん こうぞうこうぶん こうぞう
- 肩書き
- 美術家/現代アーティスト
画家
アートタレント - 出身・ゆかりの地
- 大阪府
この講師のここがおすすめ
女性の心を持ちながら男性として生まれた、LGBTの画家・こうぶんこうぞうさん。講演会やテキスタイルデザイン等も手掛け、多方面に活躍されています。
講演では、「こうちゃんは女の子~男の着ぐるみを脱ぎ捨てて~」と題し、一人ひとりがそれぞれがありのままの自分で生きていけることを願って、性同一性障害として生の声をお伝えしています。
プロフィール
1971年大阪阪南市出身、幼い頃より自分の性別に違和感を感じていた。
女性になりたいというよりも、母親になりたいという思いから、ずっと子どもを描き続けてきた。
1996年に初個展。当時は、淡いタッチで子どもそのものをモチーフに制作していたが、2009年より、虐待やいじめ問題など自身が現代社会で感じる理不尽や様々な疑問を独自の視点で表現。
また、それまでは水彩画を中心に作品を発表していたが、この頃より、キャンバスに綿布を張りアクリル絵の具を用いて日本画、コラージュ、水彩画を混合させた技法で制作。大人と子どもを融合させた様な年齢も性別も不詳な作品など強い眼力で表現した独特の世界観が特徴である。
関西の百貨店を中心に数十回の個展、4冊の画集を発表。
また、ジュエリーのプロデュース、講演、トークイベントなど異業種とのコラボレーションや企画参加を通して、子どもも一人の人間だということを訴えると共に、これまでアートに関心がなかった人々にも画廊に足を運んでもらうべく、多方面に表現の幅を広げ、活動している。
講演では、自分は周りとは違うと思いながら過ごした幼少期。
休憩時間は男子達が居るから授業中にトイレに。
修学旅行でお風呂に入れないから宿泊施設より逃走。
「男のくせに泣くな」と言われれば反発で大声で泣く。
ひねくれて尖って反抗的になる自身と親や教師とのやり取り。
全ての問題行動には本人しか分からない事実が。
それを理解されないまま劣等感ばかりが募り「自分は普通ではない」「普通の子ってどんな子?」「自分は生きている価値のない人間」思春期にとうとう取り返しの付かない事へ。
生死を彷徨った壮絶な幼少期や思春期を包み隠さず講演。
この世の中同じ人なんていない。
など語ります。
主な講演のテーマ
1. マイノリティー当事者から見た世の中~ありのままの君でいい~
2. こうちゃんは女の子~男の着ぐるみを脱ぎ捨てて~
3. それぞれの自分それぞれの生き方~GID当事者の声~
4. ありのままの自分を認めるまでの道のり~みんな違うから素敵な世の中~
5. あるがままの自分の受け入れ方~自分で決める自分の生き方~
6. 生まれ変わってもまた私で生まれたい~本当の自分を見つけるまでの40年
7. 逆の性別で生き抜いた30年そして今…
8. セクシャルマイノリティ当事者の声~そのままの自分で生きる~
9. 男の着ぐるみを脱ぎ捨てて、女性として人生を生きる
聴講者の声
- 人権は大切にしなければと思う。
- こうぶんさんの力強い生き方に感動しました。自分の人生も他の人の人生も尊重したいと強く思いました。ありがとうございました。
- 本当は大変なことだと思うのに、とてもユーモラスに聞いている方を重い気持ちにさせずにお話ししてくださいました。とても楽しくもあり、興味深かったです。
- 子供に対しての大人の言葉や言動がいかに傷付けていくのかが良くわかりました。また、子供にかぎらず大人同士であっても本人の人権をふみにじってしまう行動にお互い気を付けていかなければならない。
- 70年生きてきましたが、差別を悪いとも思わず、子供並に考えて生きて来たように思います。すぐれた個性が人にはわからないのだと、また、生かされた生き方が、大事と思います。個々の大切さを知らされました。そして、夢を持ち続けることが生きる力になるのだと思いました。
- 貴重なお話しを聞くことができて大変よかった。今日、自分の知ったことを周りの人などに伝えていけたらと思います。そして、夢を持ち続けることが生きる力になるのだと思いました。
- 「あの子をあの子のまま受け入れて」と言った先生との出会いがこうぶんさんを変えたのでしょう。大人との出会い、人との出会いが本当に大切なのだと思いました。
- こうぶんさんのリアルなお話が心を打った。是非もう1度、講演して頂きたい。
- やはり当事者の方の叫びは心に大変響きました。何度も涙があふれてきました。
- こうぶんさんの強さは素晴らしい。美人です。おかしいと気付く子供達が育つことを祈ります。気付かない大人があまりにも多いことに失望する。様々な価値観を認めることは大切。傷つけることが平気な方はあまたいるが、「あらゆる面で強くなる」。理解できる方が増えればいいと思う。