くめ ともひと粂 智仁
- 肩書き
- 行政書士
神奈川県行政書士会理事・総務部長
一般社団法人コスモス成年後見サポートセンター業務執行理事・研修相談委員長 - 出身・ゆかりの地
- 神奈川県
この講師のここがおすすめ
相続・遺言、成年後見制度の専門家・粂智久さん。「老後の備え~上手な人生のたたみ方」と題した講演では、あなたらしい成年後見を考えるための入門編や、遺言書の書き方まで、プロの視点からわかりやすく具体的にお話しくださいます。身近な家族の為にも知っておきたい!老後の安心のためのポイント!
プロフィール
1999年 行政書士粂智仁事務所開業(~現在に至る)主な業務は、遺言・相続、成年後見等の民事関連。
現在、行政書士粂智仁事務所 所長、茅ヶ崎市 市民後見人養成連絡会議 委員、茅ヶ崎市 成年後見制度利用促進会議 構成員
平成15年から、研修会講師等の活動をスタート。講演会数は全国39都道府県で360回を超えている。著書も多数あり。YouTubeチャンネル「ともりん119番」では、これまでの講演会を見ることができ、わかりやすい成年後見制度の解説も行っている。
これまでに、神奈川県行政書士会理事・総務部長及び企画部長、日本行政書士会連合会第二業務部専門員成年後見担当、(一社)コスモス成年後見サポートセンター業務執行理事・研修相談委員長、NPO法人神奈川成年後見サポートセンター理事・研修委員長及び業務管理委委員長、日本成年後見法学会制度改正委員会委員、神奈川県第三者後見人養成確保検討委員会委員等を歴任。
茅ヶ崎市成年後見制度支援ネットワーク会議にはその創設に関わった。
主な講演実績
総務省神奈川行政評価事務所、シニアルネサンス財団、各都道府県行政書士会、横浜市を初めとした各地の自治体、秋田県社会福祉協議会他各地の社会福祉協議会、各地の税理士会、公民館における公開講座、特別養護老人ホーム他多数。
神奈川県行政書士会理事・総務部長として、長年に渡り新入会員向け研修を毎月担当してきた。
コスモス成年後見サポートセンター、入会前研修受講用30時間DVDに出演。全国各地での研修で使用されている。
主な講演のテーマ
1. あなたらしい成年後見を考える
平成12年の新しい成年後見制度の開始により、これまでの禁治産・準禁治産が改められました。
これによって、何らかの精神上の障害がある場合に家庭裁判所が開始する「法定後見制度」と自身の判断能力が低下する将来に備えて任意後見人候補者との間でその方に任せる内容を契約しておく「任意後見制度」2本立てとなりました。本講座では、任意後見制度の仕組みと実際の利用方法を解説するとともに、将来を見据えて「判断能力が低下したとしても、自分らしい老後を過ごすことができる契約内容」にするための留意点についてお話しします。具体的な構成は、以下の通りです。
1)「成年後見制度 まずはここから」
成年後見制度とは、どのようなものかお話しします。
2)「成年後見制度には2つの制度があります」
法定後見制度と任意後見制度について、特徴とその違いについてお話します。
3)「あなたらしい成年後見のために~任意後見制度の使い方~」
利用するために決める3つのことと、実際の利用方法についてお話しします。
4)「任意後見制度でできないこと」
任意後見制度でもできないことについてお話します。
5)まずは相談してみましょう
2. 老後の備え~上手な人生のたたみ方~
昨今、自身の最期のときをいかに迎えるかという視点から、「終活」という言葉が注目されています。では、実際にはどのような点に着目する必要があるのでしょうか。
本講座では、6つの点について取り上げ、具体例を交えながら、楽しくそして分かりやすくお話しします。具体的には、以下の通りです。
1)「介護保険のお話」
介護保険は、どのようなときに使えるのか、また利用方法はどうしたらよいのかお話します。
2)「遺言書のお話」
遺言の種類、自分の遺志を最も反映させる方法、具体的な作成方法についてお話します。
3)「生前贈与のお話」
相続税の節税のためにはどうしたらいいのかお話します。
4)「相続のお話」
実際の相続で問題になることの多い、相続放棄の方法、共有の問題点についてお話します。
5)「お墓のお話」
よく聞かれる疑問点である、永代供養を初めとする墓地の基礎知識、墓地の改葬方法についてお話します。
6)「成年後見のお話」
3つのケースを上げながら、どのようなときに成年後見制度は必要かについてお話します。
3. 成年後見人の職務の実際
行政書士を初めとする士業の方々が専門職後見人として、また、市民後見人を目指す方のために、成年後見人としての豊富な実務経験を元に、日々行われる際の職務について、具体例を交えながら詳しくお話しします。具体的には、以下の通りです。
1)財産管理の実務
・「成年後見制度における財産管理とは」
実際に行う財産管理の範囲や財産管理を行う際の基本原則についてお話します。
・「財産管理の実務」
記録の取り方、資料の保管方法、金融機関への届け出の際の留意点についてお話します。
2)身上監護の実務
・「成年後見制度における身上監護とは」
実際に行う身上監護の範囲や身上監護を行う際の基本原則についてお話します。
・「身上監護の実務」
実際に行うべき内容について、具体例を上げながらお話しします。
3)成年後見制度で出来ないこと
成年後見制度では対応することができない、事実行為や医療行為に対する同意などについてお話しします。
4. 遺言書を書いてみよう!
遺言書は「家族への最後のラブレター」です。後に残される家族に対して、自分の思いを伝えるための的確な書き方、また、無効にならないための具体的な留意点についてお話します。具体的には、以下の通りです。
1)「遺言書と遺書は違います」
夫が亡くなった後のことを考え、一念発起して「遺言書を書いて欲しい」とお願いしたところ、「俺はまだ死なない、俺を殺す気か!」と怒られてしまいました。こうした場合、「遺言書」と「遺書」を混同しているようですので、その違いについてお話します。
2)「遺言書にはどんなものがありますか」
自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の3種類について、その特徴とメリット・デメリットをお話しします。
3)「遺言書を書いてみよう!」
遺言書に書き込みたい内容をワークシートに書き出してもらってから、自筆証書遺言作りに挑戦してもらいます。その際、無効にならないための具体的な留意点について、一緒に確認をしていきます。
5. 成年後見制度って何だろう?~成年後見制度入門~
平成12年に開始された成年後見制度について、概要や使い方等について、詳しくお話しします。
具体的には、以下の通りです。
1)「こんなとき!成年後見制度が必要です」
具体的な事例をあげて、実際に成年後見制度が必要となる場面についてお話します。
2)「成年後見制度で出来ること出来ないこと」
成年後見制度を利用することによって、成年後見人等が行う「財産管理」「身上監護」についてお話します。また、成年後見人であっても扱うことが出来ない、事実行為や医療行為に対する同意などについてのお話しもします。
3)「成年後見制度にはどんな種類がありますか」
法定後見制度と任意後見制度について、特徴とその違い、それぞれの利用方法についてお話します。
4)「成年後見制度が使えるのはどんな人ですか」
法定後見制度と任意後見制度について、利用することが出来る方は異なっています。実際の対象者について詳しくお話しします。
5)「成年後見制度を利用するための費用」
実際に利用するための費用について、お話しします。
6)「成年後見制度に関する勘違い色々」
① 法定後見は、裁判所に申し立てれば、その日に決定が出る
② 浪費癖(ギャンブル)のある人は、成年後見制度を使える
③ 後見人になって、生前贈与の約束を実行したい
④ 後見人になって、相続のときに有利にしたい
⑤ 後見人になれば、遺言の作成も代理できる
⑥ 後見人になれば、不動産の処分が自由にできる
⑦ 後見人になって、親の株の運用をして殖やしたい
などについて、実際のところはどうなっているのかお話しします。
著作紹介
-
『成年後見人をたてないとダメといわれたら読む本』
出版社 : セルバ出版 -
『成年後見の相談を受けたときどうする!?』
出版社 : 日本加除出版 -
『顧問先を劇的に増やす! 税理士・会計事務所のための成年後見ガイド』
出版社 : 中央経済社