おぐに しろう小国 士朗
- 肩書き
- 「注文をまちがえる料理店」プロデューサー
株式会社小国士朗事務所 代表取締役
元NHK番組ディレクター - 出身・ゆかりの地
- 香川県
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プロフィール
2003年NHK入局。「プロフェッショナル仕事の流儀」「クローズアップ現代」「NHKスペシャル」などの情報系のドキュメンタリー番組を中心に制作。2013年に9ヶ月間、社外研修制度を利用し電通PR局で勤務。その後、NHKコンテンツのプロモーションやブランディング、デジタル施策を企画立案する部署で、ディレクターなのに番組を作らない“一人広告代理店”的な働き方を始める。
主な企画に150万ダウンロードを突破した「プロフェッショナル 私の流儀アプリ」の企画開発、世界1億回再生された動画を含むNHKの番組のオイシイところだけをSNSで配信する「NHK1.5チャンネル」、世界150か国以上に配信された、認知症の人がホールスタッフをつとめる「注文をまちがえる料理店」などがある。
2018年7月にNHKを退局し、現職。
携わるプロジェクトは「deleteC」「丸の内15丁目プロジェクト」をはじめ他多数。
雑誌AERAで30年以上続く「現代の肖像」2023年12月25日号掲載。
※注文をまちがえる料理店とは「間違えることを受け入れ、間違えを一緒に楽しむ」ことをコンセプトにしたイベント型のレストラン。
●READYFOR OF THE YEAR 2017大賞
●第10回 日本マーケティング大賞 奨励賞
●第5回 広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞 大賞
※「delete C」とは、世の中のあらゆるものからCancerの頭文字であるCを消すというものです。 サポート企業の皆様にはCを消した商品、あるいはオリジナルの商品を作って販売していただき、それを暮らしの中でユーザーが購入。 売り上げの一部がdelete Cに集まります。
主な講演のテーマ
『「注文をまちがえる料理店」のこれまでとこれから』
一言でいうと、注文を取るスタッフがみんな“認知症”のレストラン、それが「注文をまちがえる料理店」です。認知症の人が注文を取りにくるから、ひょっとしたら注文を間違えちゃうかもしれない。だから、あなたが頼んだ料理が来るかどうかはわかりません。でも、間違えることを受け入れて、間違えることを一緒に楽しむ。そんな新しい価値観を共有して、寛容さと多様性について一緒に学びませんか?
『”にわか”のすゝめ ~熱狂するど素人が変える、社会の風景~』
僕自身は何かのプロフェッショナルということはなく、がんであれ、認知症であれ、ど素人です。
でも、どの分野でもど素人=にわかな自分だからこそ、社会の風景を変えるようなアイデアを思いつけたとも思っています。注文をまちがえる料理店の活動とdeleteCの活動についてもお話しします。
『肩書きのない名刺を持とう』(学生向け・キャリア形成)
自分らしさ(個性)を尊重したキャリア形成の重要性。既成概念にとらわれず、自身の個性・強みを活かして主体的に社会参画することが、自身にとってもこれからの社会にとってもプラスになること、そのために学生時代から心がけるべきこと等についてお話しします。
著作紹介
講師紹介動画
聴講者の声
- 現実は、町内で認知症がタブー視されています。当事者を隠す風土があり、当事者が堂々と表を歩けません。社会全体の意識改革が必要だと思いました。認知症である前に人という言葉が心に残りました。WARMJAPAN=ぬくもり、居心地の良さ。社会課題は社会の受容、寛容さの問題。変わらなければいけないのは社会の側の空気であると実感しました。
- 間違いも、「まっいいか」と受け入れ、楽しい・やさしい関係をつくっていけたらと思います。認知症の人でも「できること」を増やす環境をつくっていくことが大切だと感じました。
- まちがいを許容する多様性の大切さについて考えさせられました。
- 認知症である前に人である。若い小国さんが作った企画が今までの認知症の世界を変えて動かしている、広がっていると感動しました。
- 認知症の方と問題共有する機会をもっていきたいです。地域で認知症の方との関わりの中で、注文を間違える料理店の様な心で受け入れてあげられるように心がけていきたいです。
- 社会には様々な社会的な課題があるが、それらを解決するのは1人1人の社会受容であると認識できました。