すずき とおる鈴木 徹
- 肩書き
- パラ陸上走り高跳び日本代表
- 出身・ゆかりの地
- 山梨県
この講師のここがおすすめ
2mを跳ぶことのできる世界唯一の“義足ジャンパー”、鈴木徹さん。日本国内はもちろん、世界でも唯一無二の存在としてパラ陸上界で活躍し続けるアスリートです。講演では、なぜ鈴木選手は高いモチベーションのまま跳び続けることができるのか。鈴木選手にとって“跳ぶ”こととは何を意味しているのか。これまでの経験を元に語っていただけます。
プロフィール
中学、高校時代とハンドボール部に所属し、駿台甲府高校在学中に山梨県代表選手として国体で3位入賞。その後、筑波大学体育専門学群に推薦入学が決まるが、高校卒業直前に自らが運転していた車で交通事故を起こし、右足膝下11センチを残して切断。大学を1年間休学し、義足のリハビリのため東京身体障害者福祉センターに入所。義肢装具士の臼井氏との出会いやリハビリがきっかけとなり、走り高跳びを始める。陸上競技を開始してから3ヶ月で、シドニーパラリンピックの大会参加基準である1m73cmを越え、日本人初の走り高跳び選手として出場を果たす。
シドニー、アテネ、北京、ロンドンパラリンピックに出場し、4大会連続入賞。2005年のパラリンピックW杯、オープンヨーロッパ選手権では銀メダルを獲得。2006年のジャパンパラリンピックでは、2m00をクリアし義足選手としては世界で2人目となる2mジャンパーとなった。2007年のIWAS世界大会では金メダルを獲得し、2015年には9年ぶりに2m01の自己新記録、2016年には2m02のアジア新記録を樹立した。リオパラリンピック大会にて、5大会連続出場を果たし、2017年の世界パラ選手権では、銅メダルを獲得した。これまでの体験談を基に講演活動も行っている。
主な講演のテーマ
1. 2つのコンプレックスが私を強くしてくれた
幼少期から「心臓病」と「吃音症」を抱え、さらに足を失ったことでコンプレックスが増えました。
しかし、色々な障がいを持つ方との出会いの中で、その3つのコンプレックスが武器になったお話をします。
2. 日本一あきらめの悪いパラ高跳び選手
競技歴18年、40歳で世界大会を目指している「高跳び選手」は日本どころか世界を見ても存在していません。なぜ私がここまで諦めずに高跳びを続けてこられたか。その途中にあった、スランプ、義足の変更、100社へのスポンサー営業、4年間続いたケガ、そして新しい治療法によって完治した話などを交えながらお伝えします。
3. なぜそんなに障がい者に冷たいのか
指さし、コソコソ話、冷たい視線や言葉など、障がい者に対する風当たりは厳しく、中には自殺にまで追い込まれる方もいます。しかし、私は障がいを持った方と接した中で、能力の高さや病気の怖さなどについて学びました。さらに、海外との違いなどについてもお話します。