とくます こうじ徳増 浩司
- 肩書き
- 神田外語大学客員教授
英国ウェールズ政府・特使
渋谷インターナショナルラグビークラブ会長 - 出身・ゆかりの地
- 和歌山県
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2019年ラグビーワールドカップを日本に招致した立役者・徳増浩司さんは、新聞記者を経て英ウェールズに渡り、現地の大学でラグビーのコーチングを学んで帰国。その後、茗渓学園高校ラグビー部を率いて全国優勝に導いた経歴の持ち主です。
講演では、招致活動の知られざるエピソードや、ウェールズで学んだ「個性を大切にしたコーチング」を伝えるとともに、常に前に進んでいくことの大切さを豊富な体験談をユーモアを交えてお話しします。
プロフィール
1952年 和歌山県生まれ。
1974年に国際基督教大学(ICU)を卒業後、1975年に来日したラグビーウェールズ代表に魅了されて英国へ渡航。現地のカーディフ教育大学でコーチングを学んだあと、茨城の茗渓学園の英語教師とラグビー部監督になる。「個性を活かした」独自の指導方法で、10年後の1989年に同校ラグビー部を全国高校大会で優勝に導く。
1994年に日本ラグビーフットボール協会に入り、国際部長になる。2003年からはラグビーワールドカップの招致活動に専念。2009年に日本大会の招致を実現する。
その間、アジアラグビー協会選出のワールドラグビー(国際統括団体)の理事や、アジアラグビー協会会長などを歴任する。
2017年には、日本の子どもと海外の子どもが一緒にラグビーを楽しむ「渋谷インターナショナルラグビークラブ」を設立。神田外語大学客員教授としても活動。2020年9月に、英国ウェールズ政府の特使に任命される。2020年秋からは、小学校を訪問して英語でタグラグビーを教える“ENJOY TAG!”活動を開始。
主な役職歴
2011~15年 公益財団法人・日本ラグビーフットボール協会理事
2012~15年 公益財団法人・ラグビーワールドカップ2019組織委員会理事
2011~15年 ワールドラグビー理事
2015~17年 アジアラグビー会長
主な講演実績
経団連/三菱地所/日本銀行/JOC(国際人養成講座)/ロータリークラブ/熊本県/大分県/調布市/府中市/武蔵野市/北上市/袋井市/西日本新聞社/西日本シティ銀行/上智大学/東京外国語大学/国際基督教大学/神田外語大学/昭和女子大学/桜美林大学/柏中学/ブリティシュスクールイン東京/英国大使館/英国商工会議所/オーストラリアニュージーランド商工会議所 他
講演で伝えたいこと
「スポーツを通じた国際交流」「グローバルコミュニケーション」がメインテーマです。「国際会議での効果的なプレゼンテーション」「子どもたちへ向けてのキャリア学習」などのテーマでも講演をしてきました。
20代での英国ウェールズへの渡航経験、帰国後高校ラグビー部監督として指導したチームを全国優勝導き、「ラグビーワールドカップ2019」日本大会の招致から運営など、スポーツを通じた数々のユニークな体験から「失敗をもエンジョイする」「グローバルコミュニケーションに本当に大切なもの」をお伝えしたいと思います。
講演対象は社会人から小学生まで幅広く、子どもたち向けの講演では音楽や簡易ゲームなどを使い「参加型」のセッションを試みます(講演は日本語と同じ内容を英語で行うこともできます)。
主な講演のテーマ
1. ラグビーワールドカップを招致した「人を動かすプレゼンの極意」
2009年当時、W杯の開催国を決めるワールドラグビー理事会では「日本でW杯開催することなど絶対に無理だ」と言われていました。
そのような逆風の中で、伝統国の理事を納得させた驚異のプレゼンとは?いま明らかになるそのプレゼンの全貌。そこにはひとりの英国人プロからのアドバイスがありました。
講演では、「人を動かすプレゼンの極意」について徳増氏の実際の経験談を交えお伝えします。ビジネスでのプレゼンテーションに悩まれている方、苦手な方にもぜひ聴いて頂きたい内容です。
2. ラグビーワールドカップを招致した「グローバル・リーダーシップ」
「国際交渉といっても、最後は個と個の信頼関係。自身の人間力を高めていくことが大切だ」。英語という他国の言語を使いながら、私たち日本人はどうやってグローバル社会でリーダーシップを取っていくべきか?
W杯の招致活動には、そのための具体的なヒントが溢れんばかりにあります。これからの国際社会で活躍するために、私たち日本人がぜひ学んでおきたい必須のスキルです。
講演では、徳増氏がW杯の招致活動でとった「グローバル・リーダーシップ」について、体験談を交えお伝えします。
3. ラグビーワールドカップを招致した「グローバル・コミュニケーション」
言葉の壁。世界でのネットワークのなさ、そして日本代表の不振・・・これらの“三重苦”の中で、行われたW杯招致。なみいる伝統国を相手に、どのようなコミュニケーションをとり、招致を勝ち取ったのか?
「大切なことは、相手に伝えようとする気持ち」。
招致活動のために出席したパーティーではどういった会話したのか、国際会議にどう臨んだかなど、実際の験からしか学べない具体的な「グローバル・コミュニケーション」のエピソードをお伝えします。
4. ラグビーに学ぶ「個性を大切にした自己実現のコーチング」
2年間にわたるウェールズでの滞在から帰国後、わずか10年間で、茨城の無名の高校チームを日本一にした独自のコーチング論。
「チームスポーツだからこそ、大切なのはひとりひとりの個性だ」。
「個性とは、人と違うこと」。
日本のスポーツ感を根本から変えていく新しい風。
自分で考える、自分の持ち味を出す、全員が参加する・・・自己実現のためのスポーツ論をお伝えします。
5. 「ラグビーワールドカップ2019」が私たちに伝えてくれたもの
2019年9月から11月にかけて日本で開催された「ラグビーワールドカップ2019」は日本、海外の壁を越えて大きな感動呼び、歴史的な成功となりました。2003年からこの大会の招致活動に取り組み、大会成功まで16年間をかけてきました。
かつて伝統国でしか開催されてこなかったこの大会を日本に招致するのには、どのような壁があり、それをどう乗り越えて来たのか。そして史上初のベスト8入りした日本代表の快挙はなぜおきたのか。この大会の成功の背景にあったものはなにか?各地での感動的なエピソードの数々を紹介しながら、この大会が私たちの人生に与えてくれたメッセージを余すことなくお伝えします。
6. スポーツを通じたグローバルコミュニケーション
25歳の時、英国ウェールズに渡航し、現地で住み込みの掃除人として働きながら、2年間生活しました。生活の中からスポーツを通じて学んだコミュニケーション力はそれからの私の人生を大きく変えることになりました。ラグビーワールドカップの招致活動でも役に立ったばかりか、その後、アジアラグビー会長として国際会議の議長を務めるなど、海外数十か国で100を超える会議に出席。プレゼンテーションの力、会議英語のノウハウ、優しい英語で自分をどう表現するかなどのノウハウをお伝えします。
7.個性を大切にした自己実現のコーチング
ウェールズから帰国後、創設直後の茨城・茗渓学園(中高一貫校)に務め、英語を教えながらラグビー部の監督となりました。ウェールズで学んだ「個性を大切にしたコーチング」を実践、創部10年の1989年には全国高校ラグビー大会で優勝することができました。私が提唱するのは「自分で考える、自分の持ち味を出す、全員が参加する」。これを「自己表現のラグビー」と呼んでいます。この自己表現としてのラグビーは2018年に執筆した『ラグビー・もっとも受けたいコーチングの授業』でも深く開設し、他のスポーツ界や教育界からも反響を呼んでいます。
8. グローバルコミュニケーションのための英語力
パーティー英語、国際会議での英語、プレゼンスキルをどうやって身につけるか日本人が苦手とするパーティーでどういう英語を使って会話を継続させるか、また国際会議での英語、プレゼンをどう効果的に進めるかのノウハウをお知らせします。
小中高校生向け
『君は何をめざすか?』
大切なことはエンジョイ(力を出し切る)こと。自らの海外生活体験や、国際ラグビークラブ、ラグビーワールドカップなどを通じて得られたエピソードを紹介して、若い世代に「エンジョイとは、一瞬一瞬に力を出し切る」ことの大切さをアピールします。国際人になるために何をしたらいいか、コミュニケーションの大切さ、勉強と部活との両立、失敗してもあきらめない気持ち、常に前に進んでいくことの大切さを豊富な体験談を交えてお話します。
※オンライン講演会も対応可能です。
著作紹介
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『君たちは何をめざすのか 《ラグビーワールドカップ2019が教えてくれたもの》 』
出版社 : ベースボール・マガジン社 -
『ラグビー もっとも受けたいコーチングの授』
出版社 : ベースボール・マガジン社