とうさか えり登坂 絵莉
- 肩書き
- 元女子レスリング48キロ級日本代表
リオデジャネイロオリンピック女子レスリング金メダリスト - 出身・ゆかりの地
- 富山県
プロフィール
1993年8月30日生まれ、富山県高岡市出身の元女子レスリング48キロ級日本代表。国体のグレコローマンレスリング48kg級で優勝経験のある父の勧めで、小学3年の時にレスリングを始めた。中学3年の2008年全国中学生選手権で優勝。2009年至学館高校へ進学し、2010年、2011年の全国高校女子選手権で2連覇を達成。2012年至学館大学へと進み戦績を重ねた。
2012年の全日本選手権では、一度も勝つことができなかったライバル入江ゆき選手に初めて勝利し、見事初優勝を飾った。
その後も2013年、2014年、2015年と優勝を飾り、全日本選手権4連覇の記録を打ち立てた。2013年世界選手権決勝で、マエリス・ カリパ(ベネズエラ)にテクニカルフォール勝ちを収め、初の世界女王に輝いた。2014年世界選手権では1回戦から3試合連続でテクニカルフォール勝ちで進むなど、圧巻の強さで2連覇を達成した。2015年世界選手権決勝は、ロンドンオリンピック銀メダリストのマリヤ・スタドニク(アゼルバイジャン)と対戦。0−2とリードされていたが、試合終了直前に片足タックルを決め、3−2で逆転勝利し、見事3連覇を達成した。
2016年リオデジャネイロオリンピック決勝は、前年の世界選手権決勝で苦戦を強いられたロンドンオリンピック銀メダリストのマリヤ・スタドニク(アゼルバイジャン)と再び対戦。試合終了1分を切った時点で1−2でリードされるも、残り13秒から執念の片足タックルを決め、そのまま相手のバックを取り2ポイントを追加。3−2の大逆転で勝利を勝ち取り、悲願の金メダルに輝いた。日本レスリングチームでの金メダル1号となり、女子レスリング史上最多となるメダルラッシュに弾みをつけた。2022年現役を引退。プライベートでは2020年に結婚し、2021年に男の子を出産。
現在はレスリングの普及活動やメディア・講演活動に励み、女性アスリートのセカンドキャリアの選択肢を広げるべく、様々な新しい活動に積極的に挑戦している。
受賞歴
・紫綬褒章 ・富山県民栄誉賞 ・高岡市民栄誉賞 ・テレビ朝日ビッグスポーツ賞
・中部スポーツ賞正賞 ・デイリースポーツホワイトベア・スポーツ賞
・ベストマザー賞 (スポーツ部門) 等
主なメディア出演
日本テレビ「DayDay.」月一レギュラー(第2木曜日) 「有吉ゼミ」「踊る!さんま御殿!!」「上田と女が吠える夜」「ヒルナンデス!」
TBS「鬼タイジ」「水曜日のダウンタウン」「ラヴィット!」
テレビ朝日「くりぃむクイズミラクル9」
フジテレビ「ぽかぽか」「人志松本の酒のツマミになる話」他多数
主な講演のテーマ
『夢をつかむ』
リオオリンピックでの残り13秒からの大逆転で勝ち獲った金メダル。それは奇跡ではなく、愚直に積み上げてきた努力と思考の結果だった。
驚異的な才能があったわけではない。それでも夢見たオリンピックの舞台に立つことができた。その鍵は、ただの「普通の努力」ではなく、独自の視点でチャンスを見極め、徹底的に「意識の差」を追求し、才能がある人との差を埋める姿勢にあった。
講演では、「夢をつかむ」と題するテーマで、金メダルを獲得するまでの道のりを振り返りながら、あらゆる年代・業種の方にも通じる挫折や逆境の乗り越え方、そしてレスリング人生で学んだ教訓についてお話いたします。