きよはら りゅうせん清原 隆宣
- 肩書き
- 西光寺住職
- 出身・ゆかりの地
- 奈良県
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清原隆宣さんは、水平社宣言を起草された西光万吉(清原一隆)さんの実弟の孫にあたり、人の世に熱と光を求めた西光万吉さんの思いを現代の社会にも伝えようと活動されています。
人間は無条件で尊重すべきもの、認め合うべきものということを、やさしい口調でわかりやすくお話しいただきます。一人ひとりの意識変革の重要性を認識できる内容です。
プロフィール
1952年 奈良県御所市柏原に生まれる
1975年 大阪府富田林市立第一中学校に勤務
1978年 奈良県御所市立大正中学校に勤務
1984年 御所市同和教育研究会 事務局長(専従)に就任
1987年 御所市同和教育推進協議会 事務局長(専従)に就任
2002年 奈良県御所市立大正中学校に復帰
2006年 公立学校教員を引退
現在、西光寺(水平社運動発祥地)住職、公益財団法人奈良人権文化財団評議員
全国各地で講演活動も活発に行う。
主な講演のテーマ
『人の世に熱と光を!』
特定の地域にうまれただけで差別されるのが「同和」である。地震の怖さはいつ起こるか分からないからだが、自然によるものはありのままに受け取ることができる。だが、差別は人が創った“ものさし”で、人が為すものだから「偽り」のものだ。人がものさしを作り、そのものさしで順位を決め、差別する。インターネットでの差別はひどいものがある。
日本には「差別」を取り締まる「法律」はない。差別は「人間であることを否定する」ものである。1922年、私の祖父の兄である西光万吉は水平社を創立した。和歌山に住んでいた西光万吉が奈良の寺に来て、話を聞かせてくれた。
『水平社を創立したのは“差別に対する復讐”ではない。“差別していた人を救う”ためだ』
「人間を尊敬する」というのが水平社の理念である。人として尊敬するというのは、相手をあるがままに、無条件で認めることである。「人の世に熱あれ、人間に光あれ」という水平社の精神にあるように「人はそれぞれの色をもって光っている」。こうした考えをもって、差別のない世の中にしていこう。