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たにのうえ ともみ谷ノ上 朋美
- 肩書き
- 俳優・看護師
米国NLP協会認定マスタープラクティショナー
不妊カウンセラー - 出身・ゆかりの地
- 大阪府 沖縄県
この講師のここがおすすめ
「登場人物はすべて私の一部分です」そう語る谷ノ上朋美さんのひとり芝居は、不妊やLGBTなど様々なマイノリティの苦悩を鮮やかに描き、「自分らしく生きる喜び」を伝えます。人権とは?多様性とは?是非、この演劇を通じて体感して下さい。
プロフィール
1972年、大阪府生まれ。
幼少期に性暴力被害やいじめを経験し、容姿コンプレックスから摂食障害を抱えるなど、「自分以外のものになりたい」と生きづらさを感じた学生時代を過ごす。短期大学卒業後、演劇活動を開始。人権をテーマにした一人芝居の先駆者・新屋英子に師事し、全国を巡演。この頃、自身が性的マイノリティであることを自覚し、さらに葛藤を深めるが、演劇を通じて自己表現の場を見出していく。
その後、身近な人の役に立ちたいと舞台を離れ、30代で看護師免許を取得。ALSや筋ジストロフィー、肺がん患者の看護に従事するが、激務による心身の疲弊から甲状腺がんを発症。さらに、手術を控えた矢先に父のがんも発覚し、自身の闘病と父の看病が重なる苦しい時期を過ごす。看護師としての知識がありながらも、父を救えない無力感に直面し、「生きるとは何か」を改めて考える。
看護師を退職後、漢方不妊カウンセラーへ転身。「心と体はつながっている」という信念のもと、西洋医学・東洋医学・心理学を統合したカウンセリングを実践し、これまでの相談件数は2万件を超える。
2017年、「自分らしく生きること」「いのちと平和の大切さ」を伝えるため演劇活動を再開。マイノリティ、DV、虐待、多文化・異文化共生、多様性、平和など、人権問題をテーマにした一人芝居を創作し、全国で公演を続けている。
自身の経験や、出会った人々の物語をもとに作り上げた舞台は、観客の心に深く響き、共感を呼び、各地の行政による男女共同参画事業や学校での講演・公演を重ね、全国で広く評価されている。
自身の経験をもとにした講演活動では、「生きることの意味」「逆境の乗り越え方」「自己を大切にすること」をテーマに語り、多くの共感と支持を得ている。
主な講演実績
行政実績
大阪府:富田林市、堺市、守口市、大阪市、枚方市、吹田市、大東市、高槻市/奈良県:宇陀市、桜井市、天理市/京都府:京都市、福知山市/岡山県:総社市/鳥取県:大山町
学校実績
立命館大学、島根県立大学、京都府立海洋高校、三重県川越高校、大阪府枚方市立枚方中学校、沖縄県名護市特別支援学校、大阪府富田林市立伏山代小学校、その他、企業、団体主催公演多数あり
主なメディア出演
一人芝居作品
旅立ちの詩〜彼女たちの羅針盤〜(公演時間約70分)
同窓会で久しぶりに再会した女性たち。乗り越えてきた人生の波の底に浮き彫りになる様々なマイノリティの苦悩。容姿コンプレックス、虐待、不妊、LGBTなどの悩みを抱え、「普通とは何か?」「こうあるべき」にとらわれて人と比べてしまうという狭い穴から脱出したとき、彼女たちの羅針盤はどこを目指すのか?現代社会のリアルな悩みを抱えた彼女たちの人生を笑いと涙で紡ぎだす鮮やかなひとり芝居!
聴講者の声
- 人権について、人の個性について、すごく考えさせられるお芝居でした。そして何より感動しました。お芝居で人に何かを伝えるというのはすごく大変なことだろうけど、このお芝居を全国の悩んでいる人に伝えてほしい。悩んでいる人を救って欲しい。今日は救われました。
- ひとり芝居をこなされたエネルギーに圧倒されました。体中の細胞が入れ変わったような演じ分け、素晴らしかったです。脚本も深みある内容で、色々と考えさせられました。マイノリティーの人に焦点をあてた作品で、こういったイベントをこれからも期待してます。
- とても感動しました。ありのままでも良い、今の自分を好きになることからはじめようというメッセージがとても心に響きました。毎朝産まれかわれる。また明日から頑張ろうと思います。ありがとうございました。
ワタクシ、ゴト(公演時間約40分)
DV(ドメスティック・バイオレンス)をテーマに、実際の体験談をもとに京都市と共同で原案を制作。劇作家 樋口ミユがその原案を脚本化。
DVは「自分ごとではない」と思っている人が、観終わった後に「わたしのことかも」と思うかもしれない朗読劇のようで朗読劇ではない、独特の世界観で描かれたひとり芝居。
聴講者の声
- 大変引き込まれました。自分のこれまでの人生やパートナーシップを思い返し、自分では気づいていなかっただけで、DVだったのかも知れないと感じることもありました。
- 幕開けの登場から退場まで静寂の中でのDVによる心の闇を感じ取れる迫真の舞台、すばらしかったです。様々な事例を聞きながら、どの家庭でもあると感じました。音楽もすばらしかったです。
- DVと気づけるお芝居,迫力がありました。思い返せば20代30代40代とDVをされていた、自分が子どもにしていたことに気づきました。自分は今、自立できているけど、そうでない人の光になると良いと思いました。
- DVというアプローチでしたが、人として大切にしないといけないこと「生きる尊さ」を改めて考え直すことができました。
ゆんたくしましょうね(公演時間約70分)
現在も沖縄県浦添市に暮らす谷ノ上朋美の祖母は、沖縄戦で9人の親兄弟姉妹家族全員を一瞬に失った。戦後の厳しい時代を生き抜いてきた祖母のからの聞き取りと、ガイドとともに沖縄戦を辿る旅で見て感じた体験をベースとし、劇作家の樋口ミユが独特な世界観で、いのち、愛、平和をテーマに描いた渾身のひとり芝居。
聴講者の声
- 生きるか、死ぬか、その極限の状況の中、誰かのために震える足で立ち向かう姿を見て、何か、魂が本気でつきうごかすものには嘘がない、と感じた。自分を信じること、本気で生きたいと思った。そして、沖縄をもっと知りたいと思った。歴史を学べば見えている世界の素晴らしさを、美しさをもっと感じれるようになるのではと思った。自分の人生のこと、沖縄のこと、人として生きることについて、たくさん考えさせられた。
- 戦争はどこか自分には関係のないこと、、、そう思っていたことが「真っ暗なガマの中」本当にリアルなイメージが湧いてきて、、、心から怖い感情とともに涙が出てきました。
- この令和の時代に、現実世界で戦争も起こっている中、日本は大丈夫、、、それはないと思うので、自分でまずできること、生きる目的、しっかりと向き合って一歩ずつ進んでいきたいと思いました。ありがとうございました。感動しました。
- 今の自分があるのは昔の人が必死に生きて繋いできてくれたからなのだと思った。その人たちが生きてきた時代は戦争などの影響で今よりずっと過酷なものだったろうけどそれでも頑張って繋いでくれたことに感謝しなければいけないし自分も必死に生きていかなければいけないと思った。
人魚姫…の娘。(公演時間約50分)
人魚の母と人間の父の間に生まれた主人公のエルカは、自分の存在を「異質なもの」として受け入れられずに「本当の自分」を隠して生きている。そんなエルカに大事件が起こって、、、。「多文化・異文化共生、多様性、平和」などのテーマを盛り込み、想いを歌にのせて描いた子どもから大人まで楽しめる一人芝居音楽劇!
聴講者の声
- 日々、色んなことがことがあり、次に前に進めない、進みたくないと思うことがよくあります。でも、今日の音楽劇で、「そうやんなー、自分らしくやっていこう!」と思いました。よかったです。素敵でした。
- 差別などのメッセージも含まれていて、また一人でたくさんの役、立場を演じられていてとてもわかりやすかったです。自分を認めること、人と違う自分を認めることの重要さを感じました。メッセージ、歌声、素敵でした。
- 布ひとつで海の雰囲気やいろんな人を演じ分けていて凄いなと思いました。波のゆらゆらした感じが綺麗でした。「私をきめつけないで、一緒に生きさせて」という歌の歌詞がとても心に残りました。
終了後にミニ講演会や音楽ライブも可能。
会場も、ホール、視聴覚室、体育館など様々な場所で対応可能です。ご予算によって演出を調整致しますのでまずはご相談下さい。
主な講演のテーマ
【男女共同参画・人権】
1. わたしらしく、自分らしく〜ありのままを認めて一歩を踏み出すために〜
2. 普通ってなに?〜みんな違って当たり前〜
3. 差別をなくすために必要なこと〜自分らしく生きる大切さ〜
【平和学習】
1.「ゆんたくしましょうね」から見る沖縄戦
2. 命が繋がる奇跡 ~今を懸命に生きる~
【企業・教職員向け】
1. 優しさが循環する職場作り〜LGBTQ+ 多様なセクシュアリティを知る 〜
2. 心が折れない働き方〜ワーク・ライフバランスを考えよう〜
【メンタルヘルス・健康・女性向け】
1. 赤ちゃんを望んでいる人へのココロとカラダの整え方
2. 自分を大切にするために〜自分の体質を知ることで一歩踏み出そう〜
【学生向け講演会】
1. 自分らしく生きるために ~すべての経験が未来への学び~
2. 夢を叶えるために大切なこと〜迷った時こそやってみる!〜
3. まずは一歩踏み出そう ~「今の自分」にできることから始める~
ギャラリー
聴講者の声
- お話を聞いている途中で何度か目頭が熱くなりました。病院で重病の患者さんの話や、谷ノ上さんがお芝居を再開した時、他人にどう思われてもいい、自分がやりたいことをやるんだ、というお話。心が動かされました。
- 今日ここに来れたことが、わたしも自分らしく生きてゆこうと思えました。ありがとうございました。同じ人生ではなくても、色々とリンクすることも多く、自然と胸が熱くなりました。感謝です。
- 自分の心のもちようで人生が決まるという言葉にひびきました。声をだしたり、風船をふくらましたり、感動したりと、あっという間の2時間でした。
- すごくよかったです。すぐ忘れてしまいますが、恒常性がある戻ることも仕方がないけど、何度もくり返して聞いてまた自分らしくでよいのだと思えました。悲しいときは上を向いていきます。私らしく何をしたいのか見つからないのですが、あせらず自分と向き合っていきます。ありがとうございました。