つゆのだんろく露の団六
- 肩書き
- 落語家
- 出身・ゆかりの地
- 兵庫県
この講師のここがおすすめ
落語家・露の団六さんは、落語活動の傍ら、全国各地で300回以上の講演活動をされています。講演では「噺家が考える人権~ダウン症のアニキをもって~」と題し、兄と両親との話、地域との関わりから、みんな同じ人間で障がいがあっても、なんら変わりはないことを分かりやすくお話して頂けます。
プロフィール
1958年生まれ。
1977年 神戸大学教育学部入学
1980年 2代目露の五郎に入門し、露の団六となる。
1982年 神戸大学教育学部卒業(小学校教員免許取得)
独演会 「露の団六の会」 大阪・神戸を中心に年1回開催“船弁慶” “二番煎じ”など一門ゆかりの大ネタに挑戦したり、インド古典楽器シタールとのジョイントで“西遊記”を公演するなど、毎年意欲的に取り組んでいる。ニュース番組のキャスターも務めた。
現在、落語活動の傍ら、広島大学医学部と兵庫県立西宮南高校で特別非常勤講師も務めている。
講師からのメッセージ
自著『あほやけど、ノリオ―ダウン症のアニキをもって』の出版以来、全国各地で中高生、PTA、人権の会などに呼ばれています。旅好きの私にとって、大変ありがたいことと喜んでいます。
その際、できる限り、講演とともに落語をやらせてもらっています。一人でも多くの人に落語と接してもらい、一人でも多くの人に落語を好きになってもらい、障がい者への理解も深めてほしいと思います。
過去の活動
神戸山手女子短期大学国文学科 非常勤講師
大阪成蹊大学芸術学部 非常勤講師
主なメディア出演等
ラジオ:AM神戸(ラジオ関西)1987年~2001年「露の団六のニュースの大通り」
1999年「話題屋団六大通り」
TV:NHK「上方落語特選」
主な講演のテーマ
1. 噺家が考える人権~ダウン症のアニキをもって~
2. あほやけどノリオ~兄は楽しい?障がい者?~
3. 同じ人間として
4. 笑は生活必需品
5. 互いが尊重し合える働きやすい職場をめざして
6. 障がい者雇用問題について~ダウン症のアニキをもって~
7. 高齢者、障がい者にやさしい社会をめざして
8. 落語家が見た成年後見制度~ダウン症のアニキの後見人として~
9. 人生明るく朗らかに
10. きみらどうやねん?(小・中学生向き)
著作紹介
講師からのメッセージ
聴講者の声
- 講演を聴いていて、健常者も障がい者も共に不自由なく健やかに生きる「ノーマライゼーション」という言葉を思い出しました。ある程度実現され、目指しているけれど100点ではない。でも実現されているのは障がい者やその家族の思いが社会に広がり、これまでの学校や社会での人権教育の取組があってのことだと思う。これからも「ノーマライゼーション100点満点」の社会をめざして人権教育の取組をさらに進めていかなければならないと思いました。
- テンポよく軽快で、大変良く内容も理解できました。声量、体力、表情ともに敬服します。表現力の豊かさが見事です。家族としての想いについて語られた所は、胸に迫ってくるものがありました。
- 人権、命の大切さがよくわかりました。ある意味「みんなが障がい者」、なるほどと思いました。そういう考え方で、誰もが生きやすい世の中を目指すということ、だれしもが平等に暮らせるように私たちも協力していきたいです。
- 障がいのある方を含めそれぞれの違いがあること、一人一人がが自分らしく生きて行ける社会になるように、何が大切なのか考えさせられた。
- 障がいをもつ人がこの世に存在するのは、私たちが気づかない、人間や地球にとって大切なことを伝えるためである、と考えることがあります。どの人間も何か役割をもって存在しているのでしょう。いいアニキをもたれましたね。
- ダウン症は名前は知っていたが、実のところあまり詳しくは知らなかった。露の団六さんの、兄のりおとさんのダウン症と付き合い続けた母と弟のリアルな生活の話を聞いて、いろいろと考ええさせられることがありました。大変なことも多々あったと思いますが、がんばって生きてきた話を聞いてとても心をうたれました。
- うちの子どももダウン症です。いっぱい泣いて泣いて、今はこの子にとても癒されて、いっぱいいっぱい笑えるようになりました。障がい者という言葉がなくなる世の中にしていかなければと思います。いいお話ありがとうございました。