やぶもと まさこ藪本 雅子
- 肩書き
- フリーアナウンサー/記者
- 出身・ゆかりの地
- 京都府
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プロフィール
京都生まれ 1991年早稲田大学卒業後日本テレビアナウンサー
「スーパーJOCKEY」「EXテレビ」など数々のバラエティ番組を担当、『DORA』結成で注目される
「きょうの出来事」キャスターを経て、報道局へ。社会部では警視庁、厚労省クラブ、政治部では外務省、防衛省などを担当 2001年、結婚を機にフリー ハンセン病をテーマにした『女子アナ失格』(新潮社)出版以降、人権や差別をテーマに全国の自治体、寺社、学校などで講演活動等をおこなっている
人権教育啓発推進センター発行の「アイユ」インタビュアーとして、人権課題に取り組むトップランナー100人以上を取材した
2019年、自身の性被害を公表し、性犯罪刑法改正に向けて活動する
令和元年度 法務大臣賞/人権擁護功労賞特別賞受賞
趣味はヨガと落語(音羽亭左京)
主な講演のテーマ
1. ニュースが伝えない差別の現場
2. ハンセン病に学ぶ日本の差別
3. 誰もが尊重される社会へ~ハンセン病と性暴力の現場から
アナウンサー時代、「DORA」というユニットで歌って踊り、バラエティ番組やニュース「今日の出来事」キャスターとして活躍した。華やかに見える世界の裏で、実際は、心身不調の極限状態だった。報道局へ転向し、取材し続けたハンセン病の現場とは。そこから見えてきた日本の差別の根底にある思想は、部落問題、女性、LGBT、あらゆる日本の差別に通底する。また、長年人権取材に突き動かされた本当の動機として、自身の性被害を語り、自分や他人を尊重し、誰もが対等に堂々と生きられる社会にするために私たちは何をすべきか考える。重いテーマですが、あっという間の90分です。
著作紹介
聴講者の声
- 今まで聞いた人権の講演会の中で、随一の内容でした。講演の内容、論理的な展開、藪本さんの体験からくる講演の迫力、時間が短く感じられるほど充実した講演であったと思います。現在、コロナ対策で日本中が右往左往していますが、人権については、正しい知識で対応となければならないなと改めて感じました。
- 重い話をしっかり話をしてくれる、勇気・正義感に感動しました。コロナ禍において考えさせられる内容でした。意識をもって壁を壊せるようになりたい。
- まずは正しく知ること。知らないことで偏見や差別が生まれる。藪本さんの「らい病」を追い続ける理由がよく分かりました。取材に裏打ちされた、詳細なお話し、熱い想い、胸にせまるものがありました。
- ハンセン病患者の生に対する必死の闘い。生きる権利を求めての裁判闘争で違憲判決が出たことで、ハンセン病患者に生きる希望、喜びが生まれた。差別にはたとえ理由があってもだれに対しても利益や勇気や生きる力を与えるものはない皆無である。差別のない社会を構築するのが今大事ではないか。
- 「本人に責任のないことで疎外され、生きることを否定されることは差別である」
この分かりやすい定義に沿って、様々な社会の中にある差別について、自身の関りや戦いをもとに話して下さいました。カミングアウトすることをためらうような事案もありました。複雑多様化する現代の人権侵害の根深さについて目を向ける機会をもらった講演会でした。
- 差別の背景について、深く考えさせられました。差別をなくすという感覚を持ち続けたいと思いました。もっとたくさんの方に今日の講演の内容を伝えられればいいとも思いました。社会が真に人権の保障される、あたたかいものとなるよう自分にできることを考えていきたいです。今日は本当にありがとうございました。
- とてもよかったです。言葉の一つひとつに力があり、心の奥が揺さぶられる言葉を伺いながらなど、その力強さの背景に苦しみ、悩み、自分を深く見つめ生き続けてこられ生きた言葉に出会い、ありがたく感謝の気持ちです。その人が経験したことは、社会の財産になり、人を動かす力となると思っています。
- ハンセン病に関する講演は初めて聞きました。ニュースでは聞いたことのない事案も聞いて、ショッキングな内容もありましたが、普通に何気なく見ている報道の中に、たくさんの苦しみや悲しみがあった事を知る事ができて、身近な人にも伝えていきたいと思いました。
- 報道の真偽を正しく見る目を養わねばと感じた。お話しの中で印象深い言葉で「動けば動く」「笑えば楽しくなる」。心にしみました。自らも主体として行動したい。