かわい じゅんいち河合 純一
- 肩書き
- 盲目のパラリンピック金メダリスト
- 出身・ゆかりの地
- 静岡県
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生まれつき左目の視力がなく、右目の視力も弱かった河合純一さんは、15歳のときに全盲となりました。その時に抱いた教師になること、水泳で世界一になることの二つの夢を実現。「目が見えないのは僕の個性」と言い切り、全盲というハンデキャップをものともしない姿勢は、障害を持つ者だけでなく、健常者をも力強く励ますでしょう。
講演では、パラリンピックの歴史や東京2020パラリンピックへの期待に加えて、夢を実現させるためにはどのように考え、行動するべきなのかをご自身の経験を踏まえながらお話ししていただきます。
プロフィール
1975年静岡県生まれ。15歳の時に完全に光を失い全盲となる。しかしその当時抱いていた二つの“夢”、一つは教師になること、水泳で世界一になることを必死に追いかけ、努力し実現。“夢”は、人生の大きなテーマでもある。
著作を「夢追いかけて」、「夢への努力は今しかない!」と題したように、講演会でも“夢”について熱く語る。中学教師の経験から、中学生はもとより、高校生、若者に、夢を持つことの大切さ、夢を実現させてゆく方法、夢を追いかけることで得るものなど多くのことを提言。また、“夢”は、子供や若い人だけではなく、大人が夢を持つことがいかに重要であるか、それが子供たちにも大きな影響を与えることを中高年の皆様に語りかける。
また、アスリートとして障害者スポーツのこと、障害者としての目線からは社会での、共生、人権といった、“生きる”というテーマに直結した内容も語る。「目が見えないのは僕の個性」と言い切り、全盲というハンデキャップをものともしない姿勢は、障害を持つ者だけでなく、健常者を力強く励ます。
2020年1月、日本パラリンピック委員会委員長に就任。
2021年8月、2020年東京パラリンピック大会 選手団団長を務める。
パラリンピック通算メダル獲得数
5大会合計21個(金:5個、銀:9個、銅:7個) 日本人メダル獲得数最多
主な役職
日本パラリンピック委員会 委員長
東京大学教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター協力研究員
日本パラリンピアンズ協会 会長
日本身体障がい者水泳連盟 会長
アジアパラリンピック委員会アスリート委員会 副委員長
静岡子ども文化フォーラム 理事
主な著書・関連本
夢追いかけて(ひくまの出版)
夢をつなぐ(澤井希代治著・ひくまの出版)
生徒たちの金メダル(ひくまの出版)
夢への努力は今しかない! 全盲の金メダリストからの伝言(新風舎文庫)
ぼくが映画に出たあの夏の日のこと -映画「夢追いかけて」撮影日記-(ひくまの出版)
主な講演のテーマ
1. 夢追いかけて
2. 夢への努力は今しかない!
3. 共に生きる
4. 子どもたちが夢がもてる教育環境づくり
5. 障害者スポーツについて
6. バリアフリー・人権・共生について
著作紹介
-
『夢追いかけて―全盲の普通中学教師河合純一の教壇日記』
出版社: ひくまの出版 -
『夢への努力は今しかない!―全盲の金メダリストからの伝言』
出版社: 新風舎 -
『生徒たちの金メダル―夢輝かせて』
出版社: ひくまの出版
ギャラリー
講師紹介動画
聴講者の声
■学生向け講演の感想
- 河合さんのお話しを聞き、学べたことがたくさんありました。特に「言い訳をしないための準備」についてのお話しが印象に残りました。自分は何かの失敗に対してすぐ言い訳をして逃げてしまいます。でも今回話を聞いて、失敗をしても言い訳ができないぐらいの準備をして、もっと準備を積み上げて成功に出来るように頑張っていきたいです。
- 講演会を聞いて、盲目の人が普段どんな生活しているのかが分かっておどろいた。目が見える私たちが当たり前だと思ってしていることが当たり前ではないことに考えさせられ、世の中に見えていない現実があることもたくさん知れて、とても良い機会だった。お互いを尊重し合い、みんなが生活しやすい環境を実現するのが今を生きる私たちがやるべきことだと思った。
- 講和を通して夢を持つことや、それを実現させるために必要なことを学ぶことが出来ました。障害があるから不幸だというわけではなく、「幸せかどうかは自分で決める」ことである知り、障害を持っている人への固定観念を取り払うことが今の自分たちにとってとても大切なことだと分かりました。このことをずっと忘れず、これからの人生を歩んでいきたいと思いました。ありがとうございました。
- 「目の前の障害を『障がい者の自己責任』として押し付けるべきではない」という考えがとても新鮮で、物事を多面的にとらえることの大切さを学ぶことが出来ました。どんな人でも暮らしやすい社会をつくるために何ができるか考えてみようと思います。自分を信じて小さなことでも積み重ねるよう心掛けていきます。自分の夢が達成できるよう、河合さんのような努力を続けていきたいです。
- 「幸せ」は客観的に見て判断できるものではないと気づくことができました。
- まず「障害」とは何かということに、すごく考えさせられました。人だけではなく周りの環境の中に障害があると考えると、自分自身にも関係があることで、私にもできることがあると思えました。「生きているだけで金メダルより輝いている」という河合さんの言葉にとても感動しました。この世界で自分が生まれたことは奇跡であり、それは他の人みんなにも言えることだと分かりました。改めて家族や支えてくれる人たちに感謝しようと思いました。
- 一番印象に残ったのは「見えないものを観ようとすることが重要」という言葉です。誰かと関わる上で、相手の考えは自分にはわからないものだと思います。でもそのような見えない「相手の思い」を相手の立場になって考えることが重要なんだと思いました。また、当たり前にありすぎて見えなくなっている、家族や今の平和な環境にいることのありがたさにもっと目を向けて行こうと思いました。