むらさき こうへい村崎 耕平
- 肩書き
- 猿まわし芸人
猿舞座若頭 - 出身・ゆかりの地
- 山口県
この講師のここがおすすめ
ほぼ絶滅しかけていた芸能・猿まわしの復活・伝承運動の中心的な芸人の一人として約40年前より活動している村崎修二氏の息子 村崎耕平さん。人権のつどいや人権学習会で、部落問題、差別問題の現実について語る講演会と猿まわし公演を行う。
プロフィール
1977年山口県光市生まれ。父は「猿舞座」主宰の村崎修二。
1999年花園大学文学部史学科卒業。2000年劇団東京乾電池14期研究生。
東京・高円寺を中心に歌手・俳優・脚本家として活動。
2005年から猿舞座に参加、2006年よりニホンザル・夏水(なつみ)君とコンビを結成。絶滅しかけていた芸能・猿まわしを伝承し、全国巡業中。現在のメインパートナーは飛魚(とびお)君。
また、人権のつどいや人権学習会の出演依頼も多く、いのちや平和、子育てやコミュニケーションについて猿まわしを交えた講演が評判を呼んでいる。。
猿舞座とは
ほぼ絶滅しかけていた芸能・猿まわしの復活・伝承を掲げ、伝統的な「本仕込み」による猿の芸能を伝承し、山口県岩国市周東町を本拠地とし全国公演活動を行っている。
■猿舞座の歩み
村崎修二が約40年前より、俳優・小沢昭一氏と共に、猿まわしの調査・聞き書きを始め、1977年、民俗学者・宮本常一氏の提唱により、猿まわしの復活運動を開始。1978年より京都大学霊長類研究所の共同研究員となった村崎修二が1982年猿舞座を発足。現在に至る。
■「本仕込み」とは?
伝統的な猿の訓練法のひとつ。猿の調教には叩いて調教するのが一般的ですが(「にわか仕込み」)、叩くのではなく、親と子どものように、信頼関係を築くことに時間をかけ、猿に芸を教える訓練法。何百回、何千回と褒めることを繰り返すことで芸を覚えさせる。猿舞座は現在、この方法を伝承する数少ない一座である。
講師からのメッセージ
私たちは、いのちを大切にあらゆる人々の福祉と文化が実現するようにこころがけてきています。それは戦争の為にかけがえのない生命と文化が亡んでしまった教訓から、平和と人権、民主主義こそが一番大切なものだということを歴史的に知っているからです。歴史の教訓と新しい歴史を作ってゆく希望と情熱から、新しい猿まわしの旅と仕事が定着しつつあります。…平和で心豊かな暮らしを共に作って参りましょう。
主な講演のテーマ
感動の猿まわし「いのちみつめて うたをこぼせ」
ギャラリー
聴講者の声
- トーク良し、歌良し、話術良し、猿の演技良しと、楽しいひと時でした。時間のたつのも忘れよい研修となりました。
- おさるさんが、とってもかわいかったです。小さく弱いものへのやさしさを感じました。相手のことに思いをめぐらすことが大事だなと思いました。子育てと一緒で誉めて、励まして、一緒に子どもと自分も育っていきたいと思いました。
- 猿まわしは、子育てと同じ。辛抱強く愛情をもって接することが大事だと思いました。修二さんの結婚差別の話も心が痛くなりました。未だにある差別、繰り返される差別に心が痛みます。差別がなくなることを心から祈ります。
- 厳しい差別の中をいろいろと大変な思いもありながら、伝統芸能を大切につないでみえたのだと思います。とっても心にしみる歌声に、思いが伝わってきました。共に差別をなくしていこうと心新たに思いました。
- 幸せいっぱい頂き、ありがとう。修二さんの歌は、学生時代に歌ったことがあり、懐かしく思いました。耕平さん、ハンサムで素敵な方。一生懸命汗を流し、芸をさせている姿に感動しました。伊勢出身のおさるさん、ありがとうございました。成長をお祈りします。
- 一曲一曲味があり、なぜか涙が出てきました。よかったです。第二部…「猿まわし」の実演を初めてみました。歴史と伝統があることを知りました。今日も、人権について少しだけ理解ができたと思います。
- 堅苦しい講演で無く、ユーモアを感じる歌と語りでよかったです。「猿まわし」は、仕込みに大変さを感じました
- 猿まわしのルーツが楽しくわかりました。猿まわしの芸も、ただ芸を見せるだけでなく、子育ての基本を教えてもらった気がします。楽しく学ぶことができました。