阿波木偶箱まわし

あわでこはこまわし
阿波木偶箱まわし

肩書き
阿波木偶箱まわし保存会
出身・ゆかりの地
徳島県

この講師のここがおすすめ

徳島県の生活文化や習俗を掘り起こす作業を重ねてきた芝原生活文化研究所は、1995年に阿波木偶箱廻しを復活する会を立ち上げ、「五穀豊穣」、「無病息災」、「家内安全」などを願う「三番叟まわし」など国内だけでなく海外での公演もこなしています。保存会代表の辻本一英さんは、人形浄瑠璃の源流である阿波木偶箱まわしの保存と伝承を手掛けています。
講演では、「三番叟まわし」や「箱まわし」の歴史についてわかりやすく語るとともに、阿波木偶箱まわし保存会の方による人形芝居の実演をお届けします。

プロフィール

阿波木偶「箱廻し」や「三番叟まわし」をはじめ、徳島県独自の祝福芸や門付芸等の無形民俗文化財調査研究を目的として1995年に発足。
師匠の門付先を受け継ぎ2002年から徳島県内で正月の門付を行う。2020年には、徳島県内6市7町で千軒余りの民家に福を届けた。また、愛媛県・香川県・兵庫県でも門付する。現在、日本各地の他海外での公演も行い、ミラノ万博にも出演し徳島県の魅力を紹介した。2019年7月には、東京国立劇場で「祝福芸」に出演した。

辻本一英(つじもとかずひで)講話講師
芝原生活文化研究所代表。NPO法人ヒューマンネットとくしま理事長。阿波木偶箱まわし保存会顧問。芝原生活文化学級・芝原自主夜間学校主宰。徳島ペンクラブ理事。
1979年に、生活文化の調査を始める。1995年に、阿波木偶箱まわし保存会を組織して、「三番叟まわし」「箱廻し」「えびすまわし」「大黒まわし」等の無形民俗文化財の伝承を手掛ける。1998年、芝原生活文化研究所を設立し、徳島県内における生産と労働を中心とした生活文化の調査研究にとり組み、全国各地の人権・同和問題の講演をはじめ、福祉、まちづくり、文化関係の講演活動を行う。2016年、歌舞伎の市川猿之助に続いて第4回「水木十五堂賞」を受賞する。

主な受賞歴

2006年 徳島新聞賞「文化賞」
2009年 ユネスコアジア文化センター「ACCU賞」
2009年 徳島県「阿波文化創造賞」(会長 中内正子)
2016年 第四回水木十五堂賞(顧問 辻本一英)
2017年 サントリー地域文化賞
2020年 とくしま芸術文化賞(会長 中内正子)

主な著書

阿波のでこまわし(解放出版)
でこまわし(芝原生活文化研究所)
生きている三番叟まわし(芝原生活文化研究所)
福を運んだでこまわし(芝原生活文化研究所)

主な講演のテーマ

『人権文化を考えるー福を運んだ人形まわしー』

阿波木偶(でこ)「三番叟まわし」とは(徳島県指定無形民俗文化財)
阿波木偶「三番叟まわし」は、四国を代表する門付(かどづけ)芸です。千歳(せんざい)・翁(お
きな)・三番叟(さんばそう)の木偶で「式三番叟」を舞い、家内安全・無病息災や五穀豊穣を祈り、
えびす木偶が商売繁昌や豊漁を祈ります。

「三番叟まわし」は、徳島県独特の無形民俗文化財で、現在は阿波木偶箱まわし保存会が伝承し、正
月の門付(かどづけ)を受け継いでいます。2018 年は、元旦から旧正月のひと月半をかけて、約 1000
軒の民家に福を運びました。この取組みで
2017 年にサントリー地域文化賞を受賞しました。2011 年元旦に放映された「ゆく年くる年」(NHK総合)や、2015 年「新日本風土記・吉野川」(NHKBS)で、門付の様子が全国に紹介されました。

「箱廻し」とは
箱廻しは、人形浄瑠璃芝居を、路傍で演じた道の芸です。明治初年の箱廻し芸人は
200 人を数えたといわれています。ふたつの木箱に数体の木偶を入れ、天秤棒で担ぎ移動しました。箱廻しは、通常2,3 人で稼働し、ひとりで木偶を操りながら浄瑠璃を語ります。彼らは、徳島から全国に阿波淡路系の人形文化を運びました。そのことにより、各地に根付いた人形芝居に影響を与えたといわれています。世界記憶遺産となった山本作兵衛さんの作品の中に箱廻しが描かれています。また、竹久夢二も箱廻しの絵を残しています。

講演内容の一例
DVD→辻本氏講和①→「三番叟まわし」実演→辻本氏講和②→「箱廻し」3演目→辻本氏講和③

カテゴリー

人権啓発
教育・学校・PTA
イベント・音楽・芸能

ギャラリー

聴講者の声

  • 阿波木偶を通じて、芸能に於ける被差別部落との関連がよくわかり、大変興味があり、これからも全国津々浦々広めて行っていただきたく思います。私に出来ることは、それを聞いたことなどを伝えていくことが大切であると痛感に感じられた。
  • 伝統芸能が差別と深く関わりがあったことは知っていましたが、今日のお話でそれがどんなに文化の今日にとって、もったいなく、ひどい結果をもたらしているのかを知り、残念で、たまりません。ひきつけられ、心うばわれ、自然と笑い、涙が出る。すばらしいものを見させていただきました。ありがとうございました。
  • とても良かったです。参加して幸せになりました。人権は、特権や利権と同じで悪いイメージがありますが、それらがなくなれば、もっと理解されると思います。
  • 福をもらって帰ります。「生きる力」平等で明るい人生、残り時間、優しい心ですごせます。
  • 文楽に興味があり、今回の箱まわし芸とはどんなものか?また、それがなぜ差別になったのかどうか、話を聞きに来ました。芸を見て、話を見て、とても感動しました!少しの事がきっかけで差別が始まったのだという事に残念に思いました。箱まわし芸とは一人づかいであったり、文楽より古く、深く、すばらしい物だという事に、すごく感動しました。忘れられない1日になりました。
  • 社会を見る良い勉強になった。箱まわし感動。演を聞き、もっと知識を深めたい。若者達にも巾広く伝えてゆってほしい。解説された先生、わかりやすく、ユーモアを取り入れとてもよかった。
  • わかりやすいお話と人形で大変良かった。決して失ってはいけない豊かな文化だと思いました。エビス様がとてもキュートでした!
  • 地方の伝統芸能は、庶民がいきいきしている。そんなものを見てみたい。すばらしかった。ありがとうございました。
  • 大阪で古来伝わっていた伝統芸能について、地方で残されている伝統芸能についてこのような様々な演目を見せてもらい、とっても興味深い芸と思いました。自然と笑顔になり、これこそ人権だと感じました。これから、まずは自分の周りから話を伝えていきたいと思います。1歩1歩進めていきたいと思います。今日は、本当にありがとうございました。
  • 親しみのある解説で楽しく聞かせてもらった。歴史時代の文化に根ざした事象の中から人権を見つめる事を継続すべきである。

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