
なかくら しげき中倉 茂樹
- 肩書き
- 徳島県人権エンタメ集団『友輝』リーダー
- 出身・ゆかりの地
- 徳島県
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プロフィール
1977年3月23日徳島県吉野川市(旧麻植郡)山川町に生まれる。
小学校時代にいじめを受け部分的記憶喪失になる。中学校時代に同級生がいじめられ不登校になる。毎日、彼の家に様子をみに行ったが、教室に戻ってくることはなかった。そんな中、彼のお父さんがノイローゼになり自殺に追い込まれる。そのとき、絶対に許さんという怒りが込み上げた。
高校時代に、人権集会で「部落民宣言」し、本当の仲間としてつながることができた。このとき感じたぬくもりをみんなに伝えられる人間になりたいと決意してから本当の同和問題学習が始まった。そして、待っていたのは差別との闘いであった。
私は、自分の経験や闘いを通し、全国みんなに同和問題学習はすべての人間が幸せになるための勉強であることを伝えて生きたい。そして、結婚差別と闘う今を語る。
現在は、人権啓発の新しい手法(エンターテインメント)を仲間と考案中!
四国学院大学特別推薦入学選考『被差別部落出身者枠』第一期生
徳島県人権啓発青少年団体連絡協議会『止揚の会』事務局
徳島県人権エンタメ集団『友輝』リーダー
として、全国各地から招待され、年間約100回の講演を行っている。
通算講演回数は4000回以上。
主な講演のテーマ
『ぬくもりを感じて』
・いじめに耐え続けた小学校6年間の巻!『冷たい大多数の傍観者たち』
・いじめによる友の不登校の果てに!『友の父の自殺から』
・仲間とつながれた人権集会!『僕はピーマンが嫌いです』
・特別推薦制度?『コイの値打ちは何で決まるか知っとるか?』
・四国学院大学差別文書投函事件!『自作自演と疑われて』
・究極の約束!『ほんなもん約束できるわけないだろ!?』
・ぬくもりを感じて!『私を支えてくれた歌』
・いま、ここにある結婚差別!『2006年7月12日でいいのか!?』
聴講者の声
- 部落差別について、どこか自分とは無関係だという意識もあったと思います。今日は実際に部落差別を受けてきた中倉さんの生の声を聴くことが出来て、本当に良かったです。なぜ、住んでいる地域が部落だというだけで差別するのか、全然分かりません。その人は何も悪くないのにいじめるなんて理解できません。でも、現実に部落差別は起こっているということを、強く実感することが出来ました。
- 言葉一つ一つが胸に届いてきて、すごいなと思いました。強い心の持ち主だと尊敬しています。今まで部落差別や結婚差別など、辛いことをたくさん経験してきているにも関わらず、だからこそ自分に出来ること、自分にしかできないことを見つけて、人のために動くことが出来るのはすごいと思いました。中倉さんの言葉の中で特に心に残っているのは、「人は自分の壁を乗り越えるとき、必ず心の汗を流す。そして、心の汗をたくさん流すほど、その人は強くなる」です。また、私は今まで差別は戦うしかないと思っていました。戦わないと、周りに認めてもらえないと思っていました。でも今日中倉さんのお話の中で、「分かろうとしない人に何を言っても無駄。自分が幸せになるために、時には逃げてもいい。」ということが分かりました。親から逃げることは、すごく親を悲しませてしまうのではないか。親不孝ではないのか。そう感じていましたが、「親の幸せは子どもの幸せである。だから、自分の幸せを優先しても良い」ということに気付きました。
- 楽しく(明るく)話が聞けてよかったです。人権同和教育は「すべての人が笑顔になる」ことを目指すことという言葉がとても同感です。中倉さんの人柄もあると思うが、人を引きつける話術で、時間があっという間に過ぎていきました。もっとたくさんの人に聞いてもらいたい。部落の外の人間も内の人間もみんな幸になるために、正しく知り、判断、行動していきたいと思います。
- こんなに心にうたれた講演会は初めてでした。明るく話をされていましたが、すさまじい経験をされてきた中倉さんや、話に出てくる人たちの話を聞けてよかったです。自分の今までの行動をふりかえり、今からの生き方考えていきたいと思います。勇気をもらいました。
- 厳しい現実があることをあらためて自覚した。結婚差別という深刻なテーマにもかかわらず明るい人柄でユーモアを混じえ、大変素晴しい講演でした。知られないことが差別を生む、広げていくだからこそ正しく知っていかなければならないと思います。自分の周りでも同和問題の話を聞くことがあるので、問題啓発につとめていきたいです。
- ご自分の体験をもとに話していただいたので、本当に分かりやすく、心の中にぐっと迫るものがありました。一人の力は小さくてもつながることの大切さを強く、強く改めて感じました。部落の仲間、部落外の仲間それをつないでいるのは「差別をなくす」という思いであり、人が変わること差別からの解放を喜びとすることが幸せであり社会を変えていくことと思いました。人が変わることを信じ続けたいです。