たかはし みえ高橋 美江
- 肩書き
- 元ヤングケアラー
美容師/ヘアメイク
民泊オーナー - 出身・ゆかりの地
- 滋賀県
プロフィール
1981年滋賀県守山市生まれ、在住。
両親共に障がい者(父は先天性重度難聴。母は幼い頃に右眼球摘出で義眼。)という家庭の一人っ子として生まれる。幼少期から親へのケア(ヤングケアラー)、周囲から押し付けられた道徳感や世間体と共に生きる。小学校の参観日に、他の家庭との違いを知ったことで内向的になり、他者との距離を上手く取れずに、いじめも受ける。本を読むことで、つらい現実から目を逸らすことができた。
同時期、誰にも話すことが出来ない大きな悩みをもう一つ抱えるが、障がいを持つ両親に心配をかけない様にと、折り重なる苦悩に蓋をせざるを得なかった。その後大人になって、ようやく親にそれを話せるようになったが、近所付き合いを含んだ問題であった為、親は娘の心よりも加害者との付き合いを優先した。親から擁護して貰えなかったことで、心に大きな傷を負うことになる。
1999年 近江兄弟社中・高校卒業。高校3年生の時に自転車の単独事故により、「外傷性くも膜下出血」で意識不明となったが九死に一生を得る。多感な時期に生死の危機を体験したことにより、命の儚さと生きている奇跡を実感する。障がい者である両親の元に生まれた健常者であるが故に、生まれながらにして五体満足の奇跡を感じていたが、より一層の生きている事と共に手足がある、目が見え、耳が聞こえている事に有難みを感じた。
2001年 大阪ベルェベル美容専門学校卒業。美容師免許を取得し、数店で美容師として勤務。
2009年28歳で美容室Hair Dresser TiCAを開業。雑誌広告などでのヘアメイクも手掛け、自身のサロンでは毎月100名を超えるお客様を施術している。長年、培った接客業の心得とおもてなしを活かし、国内外問わないゲストを迎えたいと考え、3年間オンラインで英会話を学ぶ。
2017年にマルタ共和国へ渡り、短期の語学留学。その後、フランスやアメリカと一人旅をし、現地での民泊を体験する。インバウンド事業に興味を持ち、2018年に守山市第一号となる住宅民泊をスタート。民泊サイトAirbnbでは、スタート半年後からスーパーホスト(Airbnb認定)を連続更新中。
2019年より、不動産会社と連携した旅館業での民泊運営やプロデュースなどもスタート。
2021年11月 大規模な店舗改装と民泊改装
講演では、ヤングケアラーとしての葛藤、五体満足の奇跡、いのちへの感謝、毒親との付き合い方、異文化共生など人権に関する話から、起業、接客サービスなどビジネスに関しこれまでの多様な経験に基づいたテーマで語る。
主な講演のテーマ
1. ヤングケアラーの苦悩と気づき~障がい者の両親の元に生まれて~
障がい者の親の元に健常者として生まれた苦悩と気づきを話します。
頼るべき親に頼れず、幼少期から親へのケア(ヤングケアラー)や気遣い、周囲から押し付けられた道徳の中で生きた経緯。自分がなぜ生まれてきたのか、置かれた環境への使命を模索し続けて自分なりに見つけられた答えをお伝えします。
社会問題となっているヤングケアラーに対して、何が問題なのか?当事者はどう感じているのか?社会はどうしていかなければならないのか?元当事者として自身の経験を踏まえてお伝えいたします。
2.「言えない苦しみ」を抱えている少年少女たち
親や友達に言えない悩みを抱えている世代の子供たちへ寄り添いながら自分の体験を踏まえて、大人になる希望を伝えます。
自分自身が受けた幼少期のいじめや苦悩、障がい者の親へ頼る事の出来なかった子供時代の心の拠り所や、誰にも知られたくない事実を隠したフラストレーションの解消方法、周りの大人たちにどのように接して欲しかったか、今大人の自分がそんな世代とどのように接しているか、対象者の年代や立場に応じて受け取ってもらいやすくお伝えします。
ビジネス向け
『集客困難な郊外店で13年間売上を上げ続けている方法』
28歳で美容室を開業。はじめは売り上げもなく、試行錯誤しながら開業資金を完済した。
起業するに至った経緯や、先輩経営者からの助言、自身の様々な経験の上で知り得た気づきを話します。
駅から遠く、交通の便もなく、駐車するのも困難な郊外店の一人営業で毎月100名を超えるお客様の心を掴む方法。初回のお客様へのアプローチ、必ず次回の来店に繋がる魔法の言葉など。サービス業の本質と提供する側の姿勢をお伝えします。
※企業内人権の話として、障がいをお持ちの方への接し方等講演可能です。
■この他演題案
『女性が起業する~ビジネスを続ける思考~』
『おもてなし~人と心に触れる仕事術~』
『自由なセルフイメージで未来をひらく』~専門職から踏み出すチャレンジ~
『障がいを持ったお客様との接し方』