やすだ しんや安田 伸也
- 肩書き
- うつ専門メンタルコーチ
- 出身・ゆかりの地
- 三重県
プロフィール
三重県四日市市出身。海上保安官として35年間勤務。その間、潜水士、本部救難課、巡視艇船長、大型巡視船の航海士として 勤務。対応した事件事故は約3000件に及ぶ。退職後、NLP心理学・アドラー心理学を学び、講演では、 勤務時代の話に加え、心理学的なアプローチでコミュニケーションや危機管理の方法等を伝えている。
経歴
20歳で入庁した海上保安庁で、海上保安官・潜水士として 2016年まで35年間勤務。
潜水班班長を務めた潜水士時代は、行方不明者の捜索・救助、ヘリコプターから海上や船へ降下しての吊り上げ救助、転覆船・沈没船船内の捜索・人命救助に当たる。
また巡視艇船長・巡視船航海士として海難救助・海上犯罪の取締りや領海警備の任務に就き、覚醒剤を 積んだ暴力団関係者の漁船を追尾、覚醒剤密輸事件の捜査、救命筏の漂流者を救助なとドラマよりドラマチックな日々を送る。
しかし、そんな華々しい経歴とは裏腹に、35年間の海上保安庁在籍中、約20年間はパニック障害、うつ、急性胃炎などのメンタル系疾患に繰り返し悩まされ続ける。
そのメンタル不調に悩んだ経験から、退職後は、NLP (神経言 語プログラミング)・アドラー心理学、イスラエル生まれのコーチングゲーム Points of You®うつ専門コーチングを学び、コーチ・カウンセラーに転身。現在は、うつ専門メンタルコーチ・心理カウンセラーとして、人生に迷う人々の救助活動を続けている。
また、海保の経験を活かしたリスクマネジメント術、安全管理を教授するかたわら、心をすり減らしなか生きる現代人にむけ、コーチングを通じてより良い人間関係を作り上げるコミュニケーション術を伝授している。
「自死する人をゼロにする」をミッションに掲げ、勇気づけの専門家うつ専門メンタルコーチとして活躍中。
主な実績
暴風雨が吹き荒れる大時化の中、海中転落者5名を救出したなどの海難救助、大量密航事件の捜査などで在職中の海上保安庁長官表彰3回。対応した海での事件事故は、3000件以上。
主な講演のテーマ
1. 海保潜水士達の危機管理~人はミスをする生き物~
多くの人は、普段からミスをしないように、間違いを無くそう、過ちをしないようにと日々努力し、何か問題が発生すると原因を追及し、取り除き、改善しようとします。
人間が機械であれば、部品交換などで正常に動くようになるかもしれません。
しかし、人は機械ではなく、ストレスや疲労などによってケアレスミスなどが発生し、それが重大事故に発展することがあります。
35年間、乗揚船や衝突船の事故原因究明に関わった経験、巡視艇船長の経験を元に「人間はミスをする生き物」という考え方を前提に、組織ぐるみの危機管理についてお話します。
2. 元海保潜水士の「自ら動く人財育成」と「離職者ゼロにするコミュニケーション」
海難救助という救助される方はもとより、救助する方も生死がかかる究極の状態では、一瞬一瞬の判断が救助の成否を分けます。
上司からの命令を待っていては救助できる命も助けられません。
もちろん、海上保安庁の潜水士は、チームで動きますが、潜水士ひとりひとりが自ら判断して動きます。
そのような自発的にチームのために動く人材育成と、お互いの命を預け合う信頼関係を作るコミュニケーションは、どのようにして作られるのかを救助現場のエピソードを交えてご紹介します。