しのはら かをり篠原 かをり
- 肩書き
- 動物作家・昆虫研究科
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
作家・タレント - 出身・ゆかりの地
- 神奈川県
プロフィール
動物作家。昆虫研究家。
日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程在籍中。
幼少の頃より生き物をこよなく愛し、自宅でネズミ、タランチュラ、モモンガ、イモリ、ドジョウなど様々な生き物の飼育がある。
2015年『恋する昆虫図鑑~ムシとヒトの恋愛戦略~』(文藝春秋)で作家デビュー以降、エッセイ寄稿ほか図鑑監修も行っている。
またTBS「日立 世界ふしぎ発見!」ミステリーハンターやNTV「嗚呼!!みんなの動物園」動物調査員などテレビでも活動している。
主な講演・イベント出演歴
株式会社田村市常葉振興公社・田村市「第2回クワガタサミット」トークショー
学習塾洋々「インナー向け講演会」
コミュタン福島「コミュタンフェスティバル」
いなげや「人気ナビゲーターと行く!動物園特別ツアー」他多数
主なメディア出演
TBS「日立 世界ふしぎ発見!」ミステリーハンター
NTV「嗚呼!!みんなの動物園」動物調査員
TX 「正解の無いクイズ」VTR回答者
NTV『日テレ系人気番組 春のコラボSP 〜動物の日〜』世界一受けたい授業講師として
NTV『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』
EX「クイズプレゼンバラエティーQさま!!」 「恐竜!フェス!イベント夏盛SP!!」
ABC「アーティストヴォイス」 他多数
キーワード:篠原かをり
主な講演のテーマ
1.【SDGs】『世界をつくる生物多様性の力』
13.気候変動に具体的な対策を 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう
家の中に虫が出た時、嬉しい気持ちになる人ばかりではないですよね。でも、実は虫がいなくなったら私たち人間もとっても困ってしまうんです。ミツバチが消えたら地球は4年で立ち行かなくなると言われるように、地球は生き物達の繋がりによって維持されています。
もっとミクロな視点で考えると、意外な生き物が私たちの生活を豊かにより安全にしてくれることもあります。
あの家の中に出てほしくない虫ランキング首位の座を欲しいままにしているゴキブリの脳からも、強力な殺菌作用をもつ成分が発見され、抗生物質として研究が進んでいます。
様々な視点から生物の面白さに触れる最新の研究や事例を交えてお話いたします。
2. ミステリーハンターが語る!世界の食べ物と生き物のお話
私はミステリーハンターとして世界各国を巡ってきました。
時には 日本から飛行機で27時間離れた電波の届かない土地で深夜にだけ通る人工衛星から届くWi-Fiを拾ったり、ヒトよりもサルの多い街でサルに眼鏡を奪われたり、50cmもあるような生姜風味の知らない薬草を齧って歩いたり、カメムシをすりつぶしたおもてなしに舌鼓をうったり……。そんなビックリ&おもしろエピソードをたっぷりお話いたします。
3. 不登校から慶應大学へ~好きは“最強の武器”になる~
私は高校まで学校が大嫌いで、不登校にもなりました。でも、蓋を開けてみるとずっと学び続ける人生が待っていました。学ぶための手段や場所、自分が心惹かれる学問は星の数ほど存在します。1 つの学校と合わなかっただけで学ぶことを諦めないでください。今、目指す方向が見えず、漠然と進学や将来への不安を持っていても、「好きなこと・興味のあること」を分解していくと自分の進む方向や自分のやりたい学問が見えてきます。
正しい情報・欲しい情報をつかむための調べ方もお教えいたします。
※不登校児童・生徒向けワークショップも対応可能です。
4. 動物から学ぶ生き方 すべての個性は強みになる
リスの物忘れをご存じですか? リスは冬眠に備えて木の実を複数の場所に分けて貯めます。リスの記憶力は本来とても優れているのですが、隠した木の実をしばしば忘れてしまいます。短期的に見ると隠した木の実を全て回収できたリスの方が生存に有利に見えますが、今日まで木の実の隠し場所を忘れるリスは淘汰されずに生き残ってきました。リスが隠して忘れた木の実は翌春に芽吹き、これからのリスたちの住まいや餌を提供する 森を作っていきます。リスの物忘れから学べるヒントは、忘れるのも時には悪くないということ。何が、いつ、どんな場所で芽吹くかは誰にも分からない。目先の利益ではなく、 もっと大きな将来の利益に繋がってゆくかもしれません。この講座ではさまざまな動物の生態から勝手に色んな知恵を学びとって生きていこうと思います。
人権・男女共同参画
1.「男らしさ」「女らしさ」の嘘~ジェンダーロールから自由になる
力が強いのが男らしさ?泣かないのが男らしさ?男性が美容にこだわってはダメ?男性は論理的?男性が大黒柱であるべき?優しいのが女らしさ?美しいことが女らしさ?女性は虫が苦手?女性は感情的?生まれつき母性があるの?出生性によって、この性別はこのように振る舞うべきとする規範を押し付けられることがあります。
それらを辿っていくと、男性に生まれたら、大黒柱として生涯働き続け、女性に生まれたら、男性に選ばれ、子供を育て、家庭を守っていくという極めて狭い進路を定めてしまうことに繋がっています。「男らしさ」や「女らしさ」よりも大切なのは「自分らしさ」です。
全ての人の「自分らしさ」を守るためには、私たちひとりひとりが気をつけて自由な社会を作っていく必要があります。自分も他人も「自分らしく」暮らせる社会のためにどんなことができるのか考えてみましょう。
2. アカデミアにおける女性の活躍
アカデミアの世界も長い間、男性社会が続いてきました。キノコの研究をしていたが、学会への参加が拒まれ、後にピーターラビットという名作を世に出したビクトリアス・ポター共同研究者の夫だけがノーベル賞を受賞したエスター・ラダーバーグ不当な評価を受け、実績が認められなかったロザリンド・フランクリンこれらの悲劇の研究者たちの時代からかなりの年月が経っても、女性の研究者、特に教授の人数は相対的に少ない現状があります。原因は一つだけではありません。女性に教育や研究のチャンスが与えられてこなかったことや認知の上での性差別、女性が妊娠出産といったプライベートと研究者としてのキャリアを両立するのが難しい環境だったこと、学問を志す人の人数など様々な要因が絡んできます。そして、これはアカデミア内だけの話ではありません。アカデミアに入る前の学問選択の時点から、親として教師として、隣人として、できることがあるのです。今も女性の研究者が少ない分野は数多く存在します。特に努力が必要な分野と比べてひらめきの関与する割合が多い分野に少ない傾向がります。私たちは女性は数学や物理が苦手だというイメージを子供の頃から与えられてきました。
中には、女性は男性に比べて知識や思考能力が少ないと考える偏見すらあります。これらの「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」をなくすことで未来を担う女の子たちはもっと自由にはばたけるのです
■ その他のテーマ
「とまらない動物の話」
「動物文学から人間を考える」
「分子生物学から考える食と健康」
「未来を生きる全ての女性に全ての可能性を」
「作家が教える一番簡単な文章の書き方」
その他、恐竜や古代生物の話など、上記以外のテーマでもアレンジが可能です。
子ども向けワークショップ
- 自然を学びながら生き物の工作を作ってみよう
- 生態を学びながら生き物の絵を書いてみよう
- キラキラふさふさトゲトゲ昆虫標本を観察して虫の絵を書いてみよう
- 植物や昆虫の樹脂標本を作ってみよう
- 実験料理教室(黄身返し卵、宝石キャンディー、ゼリーに入れていいものダメなもの、色変わりドリンク)
- 蚕ふれあい体験(一ヶ月前まで) など
中高生向けにミステリーハンターになったきっかけや進路選択の話なども講話可能です。
著作紹介
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『よし、わかった!いきものミステリークイズ』
出版社 : 文藝春秋 -
『ネズミのおしえ ネズミを学ぶと人間がわかる!』
出版社 : 徳間書店 -
『恋する昆虫図鑑 ムシとヒトの恋愛戦略』
出版社 : 文藝春秋