【第5回】特集:ワークライフバランス講演会 ~経営者編~


企業だけでなく、いまや国全体に関わる課題となった労働環境の改善。
厚生労働省では、毎年10月を「仕事と家庭を考える月間」として、仕事と家庭の両立について社会全般の理解を深めるための活動を展開しています。

ワーク・ライフ・バランスはすべての働く人の、仕事と生活の調和が実現した社会を目指すための取り組みです。
10月は、私たちがワーク・ライフ・バランスについて考えるための1ヶ月です。そこで、コーエンプラスでは来週からテーマ別にワーク・ライフ・バランス関連の講師をご紹介いたします!

働き方改革の本質は、社内に好循環をもたらす!
少子化ジャーナリスト 白河桃子

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手商社を経て、外資系証券会社へ。現在は、ジャーナリストとして多方面で活躍している白河桃子さん。

執筆テーマは、働き方改革、少子化、ライフキャリア、女性活躍推進、男女共同参画、ワークライフバランスなど多岐にわたり、「婚活」時代(ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、19万部を超えるベストセラーになりました。

ワークライフバランスの実現は、本質的な改革が不可欠

残業をやめればいい、休み方を改革すればいい、テレワークの制度を入れればいい…。現在は、そうしたとても表面的な考え方になっています。

働き方を変えることは、これから会社が生き残れるかどうかを左右する、重要な経営課題なんです。

まずは、経営者が経営課題であり戦略として認識しなければいけません。トップからボトムまで取り組みを進め、最終的には制度を入れるだけではなくて、風土もしっかり変えていくところまでが働き方改革です。

経営課題の解決につながるワークライフバランス

ワークライフバランスの実現により、解決される経営課題の一つ目は、人材確保。
今や空前の人材不足の時代です。新規人材の獲得に加え、人材流出への対応にもつなげていかないといけないのです。

そしてワークライフバランスの実現で得られる、最大の効果は、社員の心理的安心感や、社員の関係性の質の向上です。

今の会社では、社員の人たちは「時間」というもので関係がギスギスしています。
長時間働ける人、そうでない人、ダラダラ残業している人、そうでない人。長時間労働で疲弊している職場、メンタル疾患の多い職場…時間がギスギスの原因になっているんです。

残業削減をすると、最初は混乱するんですが、だんだん変わっていきます。なぜなら、チームで協力しないとみんな限られた時間までに帰れないからです。

今は、職場の幸福度が測れる時代です。あるコールセンターでは職場の幸福度の高い日は、受注率が34%も上がった、というデータがあります。このとき、幸せ度を大きく左右するのが、職場の関係性です。みんなと関係がいいと、職場全体の幸せ度が上がる。一人で幸せなんじゃないんです。関係性が重要なんです。そうすると、業績も上がるんです。

これからの時代は、女性も男性と同じように働くことが求められます。
男性が一家の大黒柱で、一人だけ疲弊するまで働き続けるというモデルは、とても脆弱なんです。これからはチームで生きていく。それが、子育てにもプラスだし、稼ぎも増やすことにもつながります。

>白河桃子さんプロフィール

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